内臓痛とは? わかりやすく解説

関連痛

(内臓痛 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/04 08:28 UTC 版)

関連痛(かんれんつう、: Referred pain)とは、痛みとなる原因が生じた部位と異なる部位に感じる痛みのことである[1]

関連痛が起こる機序英語版としては収束投射説が有力である。すなわち、内臓からの疼痛内臓痛)を伝えてきた神経が、脊髄皮膚といった他部位から痛みを伝えてくる神経とまとめられてに投射されるためとされている。それにより、脳がどこから発生した疼痛なのか正確には判別できずに、誤認を起こすのではないかと言われている。特に、内臓からの痛みは普段よく痛みを感じる皮膚と勘違いを起こし、同じ脊髄分節に入力されている皮膚が痛いかのように感じられる。これは筋肉の関連痛でもほぼ同様と考えられている[2]

例えば、かき氷を食べ、咽頭神経が刺激される事により発生した信号を、後頭部またはこめかみの痛みと誤認知すること。これはアイスクリーム頭痛(icecream headache)とも呼ばれる。

また狭心症などでは、心臓部の痛みを左上腕の痛みと認知することがある[1]

原発性疼痛に対し、異所性疼痛と呼ぶこともある。連関痛と呼ぶこともある[3]

脚注

  1. ^ a b 小山 なつ. “痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief - 関連痛”. 2006年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月15日閲覧。
  2. ^ 伊藤和憲『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ 図解入門-How-nual-: Visual Guide Book』秀和システム、2011年、102頁。ISBN 4798029467 
  3. ^ 関連痛、連関痛、異所性疼痛【歯科大辞典】”. 歯チャンネル88. 2016年1月15日閲覧。

内臓痛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 16:11 UTC 版)

急性腹症」の記事における「内臓痛」の解説

内臓の炎症感染などによって求心路である脊髄無髄神経終末刺激を受け、疼痛発生する。鈍い瀰漫性の慢性的な痛みが起こる。同時に悪心、嘔吐冷汗などの自律神経反射症状を伴うことも多い。

※この「内臓痛」の解説は、「急性腹症」の解説の一部です。
「内臓痛」を含む「急性腹症」の記事については、「急性腹症」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「内臓痛」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「内臓痛」の関連用語

内臓痛のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



内臓痛のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの関連痛 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの急性腹症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS