供給地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 06:42 UTC 版)
スカンジナビア半島、北アメリカ大陸で針葉樹原料のパルプが多く生産されることから、この地域のメーカーが世界のパルプ市況を左右していた。 日本では、明治時代に国産パルプの生産が始まったが限定的であり、スウェーデンからの輸入品が価格決定権を有していた。しかし第一次世界大戦が勃発すると欧州からの輸送が途絶。樺太工業などが樺太に工場を建設して日本の需要を満たした。以後、1941年(昭和16年)までは日本のパルプ材需要の80%は樺太材から生産されるものとなっていた。第二次世界大戦後は、樺太からのパルプ供給が途絶えて需給がひっ迫。アラスカ州南東部の森林資源に着目して、日米両国政府が支援するアラスカパルプが設立されて供給が行われた。 2000年代以降は6年 - 7年で収穫が可能なユーカリの植林地が増加しているブラジル、インドネシアなどを中心に広葉樹の利用も伸びている。
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