メチルイソブチルケトン
分子式: | C6H12O |
その他の名称: | イソプロピルアセトン、Isopropylacetone、4-Methyl-2-pentanone、Isobutyl methyl ketone、MIBK、ヘキソン、RCRA waste number U-161、MIK、Shell MIBK、Hexone、Methyl isobutyl ketone、2-Methyl-4-pentanone、Isobutyl (methyl) ketone、4-Methylpentan-2-one、(Methyl) isobutyl ketone、Methyl (2-methylpropyl) ketone |
体系名: | イソブチル(メチル)ケトン、(メチル)イソブチルケトン、メチル(2-メチルプロピル)ケトン、4-メチルペンタン-2-オン、メチルイソブチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、イソブチルメチルケトン、2-メチル-4-ペンタノン |
メチルイソブチルケトン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 05:35 UTC 版)
メチルイソブチルケトン | |
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4-Methylpentan-2-one
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別称
4-Methyl-2-pentanone, Isopropylacetone, Hexone, Isobutyl methyl ketone, 2-Methylpropyl methyl ketone, 4-Methyl-2-oxopentane, MIK, Isobutylmethyl ketone, MIBK, Isohexanone
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識別情報 | |
略称 | MIBK |
CAS登録番号 | 108-10-1 ![]() |
PubChem | 7909 |
ChemSpider | 7621 ![]() |
UNII | U5T7B88CNP ![]() |
EC番号 | 203-550-1 |
国連/北米番号 | 1245 |
KEGG | C19263 ![]() |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL285323 |
RTECS番号 | SA9275000 |
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特性 | |
化学式 | C6H12O |
モル質量 | 100.16 g/mol |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 爽やか[1] |
密度 | 0.802 g/mL, 液体 |
融点 | -84.7 ℃ |
沸点 | 117 ~ 118 ℃ |
水への溶解度 | 1.91 g/100 mL (20 °C) |
蒸気圧 | 16 mmHg (20 °C)[1] |
磁化率 | −70.05·10−6 cm3/mol |
屈折率 (nD) | 1.3958 |
粘度 | 0.58 cP at 20.0 °C |
構造 | |
双極子モーメント | 2.8 D |
危険性 | |
GHSピクトグラム | ![]() ![]() ![]() |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H225, H319, H332, H335, H351 |
Pフレーズ | P210, P233, P240, P241, P242, P243, P261, P264, P271, P280, P303+361+353, P304+312, P304+340, P305+351+338 |
NFPA 704 | |
引火点 | 14 °C (57 °F; 287 K) |
発火点 | 449 °C (840 °F; 722 K) |
爆発限界 | 1.2–8.0% (93 °C)[1] |
許容曝露限界 | TWA 100 ppm (410 mg/m3)[1] |
関連する物質 | |
関連するケトン | メチルイソプロピルケトン 2-ペンタノン ジイソブチルケトン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
メチルイソブチルケトン (methyl isobutyl ketone、MIBK) はケトンに分類される有機溶媒の一種。示性式は CH3C(=O)CH2CH(CH3)2、IUPAC命名法では 4-メチル-2-ペンタノン (4-methyl-2-pentanone) と表される。イソプロピルアセトン (isopropylacetone) とも呼ばれる。
特有の甘い匂いのする無色の液体で、沸点 116.2 ℃、融点 -84 ℃、引火点 17 ℃、発火点 457 ℃。アセトンなどの他のケトン類とは異なり、水には溶けにくい。
消防法による危険物(第4類引火性液体、第1石油類非水溶性液体)に指定されている。日本の悪臭防止法では特定悪臭物質に指定されている。
国際がん研究機関の発がん性評価では、グループ2Bの「発がん性の可能性がある物質」に分類されており、労働安全衛生法により第二類物質特別有機溶剤等に指定されている。
ニトロセルロースなどの溶媒として、あるいは塗料、接着剤の成分として広く用いられる。また、ニオブとタンタルを鉱物から分離する際にも用いられる。
製法
メチルイソブチルケトンはアセトンより 3段階の過程で製造される(下図)。
まず 2分子のアセトンをアルドール反応させてジアセトンアルコールとすると、容易に脱水されてメシチルオキシドに変わる。メシチルオキシドを水素化すると、メチルイソブチルケトンが得られる。

出典
外部リンク
- MSDS:メチルイソブチルケトン(厚労省)
- 国際化学物質安全性カード メチルイソブチルケトン (ICSC:0511) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版
メチル・イソブチル・ケトンと同じ種類の言葉
ケトンに関連する言葉 | ムスコン メシチルオキシド メチルイソブチルケトン メチルエチルケトン メチルビニルケトン |
固有名詞の分類
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