ジアセトンアルコールとは? わかりやすく解説

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ジアセトンアルコール

分子式C6H12O2
その他の名称ジアセトンアルコール、アセトニルジメチルカルビノール、Diacetone alcohol、Acetonyldimethylcarbinol、4-Hydroxy-4-methyl-2-pentanone、ジメチルアセトニルカルビノール、Dimethylacetonylcarbinol、ピラントンA、Tyranton、Pyranton A、チラントン、4-Methyl-4-hydroxy-2-pentanone、2-Hydroxy-2-methyl-4-pentanone
体系名:4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン-2-オン、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、4-メチル-4-ヒドロキシ-2-ペンタノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-4-ペンタノン


ジアセトンアルコール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 14:17 UTC 版)

ジアセトンアルコール
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 1740440
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.004.207
EC番号
  • 204-626-7
PubChem CID
RTECS number
  • SA9100000
UNII
国連/北米番号 1148
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C6H12O2
モル質量 116.16 g·mol−1
外観 無色の液体
匂い 無臭
密度 0.938 g/cm3
融点 −47 °C (−53 °F; 226 K)
沸点 166 °C (331 °F; 439 K)
中程度
溶解度 多くの有機溶媒
屈折率 (nD) 1.4235
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
可燃性
GHS表示:
Warning
H226, H319, H335
P210, P233, P240, P241, P242, P243, P261, P264, P271, P280, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P337+P313, P370+P378, P403+P233, P403+P235, P405, P501
引火点 52 °C; 125 °F; 325 K
爆発限界 1.8–6.9%[1]
致死量または濃度 (LD, LC)
4000 mg/kg (経口, ラット)
4653 mg/kg (経口, ウサギ)
3950 mg/kg (経口, マウス)[2]
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
TWA 50 ppm (240 mg/m3)[1]
関連する物質
関連物質 アセトン
メチルイソブチルケトン
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
 verify (what is  N ?)

ジアセトンアルコール (diacetone alcohol, DAA) とは、有機化合物の一種で、ケトンアルコールの官能基を持つ。他の化合物への合成中間体として利用される無色の液体。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[3]

1873年、ハインツ (W. Heintz) により最初の同定が報告された[4]

合成

ジアセトンアルコールはその名の通りアセトンが二量化した化合物である。水酸化バリウムなどの塩基を触媒としてアセトンにアルドール縮合を行わせるとジアセトンアルコールが生成する[5]

ジアセトンアルコールに触媒量のヨウ素を作用させると、脱水が起こりメシチルオキシドに変わる[6]

出典

  1. ^ a b c NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0178
  2. ^ Diacetone alcohol”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所英語版(NIOSH). 2025年10月15日閲覧。
  3. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  4. ^ Heintz, W. (1873). "Notiz über ein Polyaceton". Justus Liebig's Ann. Chem. Pharm. 169: 114–120. doi:10.1002/jlac.18731690108.
  5. ^ Conant, J. B.; Tuttle, N. (1921). “Diacetone alcohol”. Organic Syntheses (英語). 1: 45.{{cite journal2}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ); Collective Volume, vol. 1, p. 199
  6. ^ Conant, J. B.; Tuttle, N. (1921). “Mesityl oxide”. Organic Syntheses (英語). 1: 53.{{cite journal2}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ); Collective Volume, vol. 1, p. 345



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