セーフティー‐ビンディング
セーフティービンディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:54 UTC 版)
「ビンディング」の記事における「セーフティービンディング」の解説
アルペンスキーで、滑走中の転倒などによるけがを防ぐためスキーブーツから一定以上の力が加わるとブーツが外れる機構が、セイフティビンディングである。 1930年代半ばまでのビンディングの改良によりスキーの操作性は向上したが、脚がスキー板に固く接続されていたため、けがが実際の問題となっていた。1937年にヤルマル・ヴァム(英語版)がセーフティービンディングを発明し、50年代後半までにアメリカの市場には30を超える異なるブランドが存在するまでになった。そのほとんどがヒールには通常のカンダハー式のケーブルを使用していたが、60年代以降ヒールとトウの両方で機能するセーフティービンディングが一般的になった。 山岳スキーでは登行時にかかとが上がることが求められるため、リリース機構がついていない、あるいはトーピースのみにリリース機構がついたものが長年用いられてきたが、2000年ごろから、ゲレンデスキーにおけるカービングスキーの流行やそれに伴う滑走速度高速化の需要から、トーピースとヒールピースの両方にリリース機構を有する、ゲレンデスキー用のセイフティビンディングと安全性において匹敵するような山岳スキー用ビンディングも普及するようになった。 スノーボードの場合、転倒時の脚への負荷の違いを考慮して、セイフティビンディングでないものが用いられている。
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