れこ

デジタル大辞泉

れこ

［代］《「これ」を逆にした語》三人称（中称）の人（指示）代名詞。愛人・金銭などをあからさまにいうのを避けるときに用いる。「彼女はボスの—らしい」→れそ

隠語大辞典

れこ

1. 「これ」の逆さことば、指もて示す場合多し、拇指は主人にて、小指は内儀、其他金銭等の総べて明白に云ひあらはし難きものに、代名詞として用ゐらる。
2. 情婦。情夫。「これ」の音転にして小指を示して云ふ。或は陰茎を云ふ。
3. 自分に最も近い事物を指示する代名詞の「これ」の逆語で、男からいえば妻、情婦、妾のこと。女からいえばこちらの人、旦那、亭主のこと。また転じて陰部のことをいう。
4. 金のこと。あれということ、情夫、情婦女のこと。〔芸能（寄席・落語）〕
5. 情婦。情夫。「これ」の音転である。或いは金のこと。又は陰毛の凡称。

分類 寄席／落語、東京

れこ

1. 情婦。〔第二類　人物風俗〕
2. これの倒語。是といふ意。人の妻君又は妾などをいふに小指を示して「れこ」などといふ習ひあり。
3. 愛妻、又は愛妾の事をいふ。小指に同じ。〔情事語〕
4. 情夫。
5. 〔情〕情婦のこと、「小指」「ナゴ」「イロ」に同じ。情夫は「マブ」といふ。
6. 亭主又は妻君の事、拇指を以て「レコ」と云へば「おやぢ」即ち亭主の事、小指なれば妻君又は「おかみ」の事。
7. 愛妻、又は愛妾の事をいふ。小指に同じ。
8. 情婦。
9. 愛妻、妾、情婦などのことをいふ。
10. 愛妻、それ、あれという意味。〔香具師・不良〕
11. 情婦、妾。小指を立てて「これ」といつた「これ」の反転語。〔俗〕

分類 ルンペン／大阪、俗／一般、情、情事語、花柳界、露店商、香具師、香具師／不良

れこ

1. 男陰又は女陰の隠語。れこは「之れ」の倒語。
2. 男陰。
3. 陰名の凡称。男女陰共に称せられ、或いは交会の名ともなる。「あれ」「かれこれ」などと云っているのもある。〔風流〕

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「れこ」の例文・使い方・用例・文例

• その小さな男の子は，箱の中にあれこれこまごまとしたものを入れていた
• ３時間も歩いて，彼女はそれこそへとへとに疲れていた
• 彼は世界中を旅したらどうだろうとあれこれ夢想した
• 私はあれこれ命令されるのは好きではない
• 他人のことをあれこれせんさくすべきでない
• 彼女はさまざまな歌をあれこれ歌える
• 彼は私にこれこれの指示を出して帰宅した
• 運転の仕方をあれこれ言うのはやめてくれませんか
• それだよ，それこそ私が言いたかったことだよ
• あれこれ考え合わせると，その家は買うべきじゃないよ
• 彼は彼女との楽しかった日々をあれこれ思い浮かべた
• 彼がXにあれこれ思いを巡らせる
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