version Ⅱ のあらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 06:16 UTC 版)
「デヒティネ」の記事における「version Ⅱ のあらすじ」の解説
コンホヴァル王の妹デヒティネは、50人の侍女と共にこつ然と姿を消した。何の手がかりもなく、3年間行方が分からなかった。彼女たちは何度も鳥の姿でエウィン・ワハの前庭に現れ、草を一本残らずついばみアルスターの人びとを怒らせた。コンホヴァルやフェルグス、アワルギン、ブリクリウ(英語版)らが馬車9台で鳥を追いかけたが、鳥の大群はフアドの山を越え、消えてしまった。 フェルグスが辺りを見回っていると、小さな家を見つけた。家にいた夫婦から歓迎されたので、コンホヴァルら一行を連れて家に入る。しばらくして、ブリクリウが外に出た。すると音が聞こえてきたのでその方へ行くと、大きく立派な家を見つけた。家に入ると女から歓迎され、若い主に声を掛けられた。なんと、いなくなった50人の乙女たちはこの家にいるという。そして、主の隣に座る女はデヒティネで、彼女たちは鳥の姿でエウィン・ワハを訪れ、ウラドの人びとが追いかけてくるよう仕向けたというのだ。女は、ブリクリウに紫のマントを与えた。 ブリクリウはフェルグスらのもとに帰ったが、立派な家を見つけたこと、立派な主と女たちがいたことはコンホヴァルにしか語らなかった。コンホヴァルが女を自分の寝床に連れてくるように命じると、フェルグスが使者として赴き、女を連れてきた。女は身重で、翌朝一行が目を覚ますと、コンホヴァルの衣類の中に小さな子供がいた。ここでブリクリウはようやく、フェルグスが連れてきた女がデヒティネであることを明かす。 一行の全員がこの子の里親になりたがったが、エウィン・ワハに帰ると、法律家のモランによる裁定で、コンホヴァルが後見となり、シェンハが言葉と弁論術を教えるなど、みんなの役割を割り振った。こうして、この子供はコンホヴァルのもう一人の妹フィンハイウの夫婦に託され、ムルテウネ平原のイムリトの城砦で育てられることとなった。
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