堆積岩
【英】: sedimentary rock
成因的にみた場合、岩石の三大別の一つで、火成岩、変成岩に対して、堆積作用によってできた岩石を総称して堆積岩という。いろいろな粒度の砕屑物{さいせつぶつ}、生物の遺体、化学的沈殿物、それらの混合物を含み、一般的に層状構造を持つ地層という形で発達する。石油根源岩とされている泥(質)岩、世界の貯留岩のほとんどすべてを占める砂岩、炭酸塩岩類はこれに属す。 |

堆積岩
(sedimentary rock から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 23:37 UTC 版)
堆積岩(たいせきがん、英: sedimentary rock[1])は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。
かつては、火成岩に対し、水成岩(すいせいがん、英: aqueous rock[1])とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。
分類
- 砕屑岩 - 火山由来以外の成分(砕屑物)が堆積したもの。堆積した場所により、陸成砕屑岩、海成砕屑岩に分ける。
- 火山砕屑岩(火砕岩) - 火山灰など火山由来の成分(火山砕屑物)が堆積したもの。
- 生物岩(生物的沈殿岩) - 生物由来のもの。
- 化学的沈殿岩
- 石灰岩
- 苦灰岩(ドロマイト)
- チャート
- 蒸発岩 - 水中に溶けていた成分が、水の蒸発によって析出し固まったもの。
-
泥岩(シルト岩)
脚注
参考文献
- 水谷伸治郎ほか編『日本の堆積岩』岩波書店、1987年。 ISBN 4-00-005765-0。
関連項目
外部リンク
- 産業技術総合研究所地質調査総合センター. “地質標本鑑賞会:第4展示室 分類 岩石”. 地質標本館. 2012年9月21日閲覧。
- 横山俊治. “実務者のための岩石肉眼鑑定法-堆積岩-”. 岩石鑑定法. 斜面防災対策技術協会. 2012年9月21日閲覧。
- 福岡正人. “岩石の種類”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2012年9月21日閲覧。
粒径 (mm) | 砕屑物 | 砕屑岩 | 火山砕屑物 | 火山砕屑岩 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
64 以上 | 礫 | 礫岩 | 火山岩塊 | 火山角礫岩、凝灰角礫岩 | ||
64 - 2 | 火山礫 | ラピリストーン、火山礫凝灰岩 | ||||
2 - 1⁄16 | 砂 | 砂岩 | 火山灰 | 凝灰岩 | ||
1⁄16 - 1⁄256 | シルト | 泥 | シルト岩 | 泥岩 | ||
1⁄256 以下 | 粘土 | 粘土岩 | ||||
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