サテライトDNA
元々は、密度勾配遠心法でゲノムDNAの大部分とはべつに密度の異なるDNA断片の集合体として同定されたDNA。大部分がセントロメア領域の反復配列に由来するため、逆にこれの存在からセントロメア領域の推定に使われる。
遺伝子名DNARNAの配列や構造など: | コード領域 サイレンサー サイレンサーエレメント サテライトDNA シスエレメント スプライス部位 スーパーコイル構造 |
サテライトDNA
(satellite DNA から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 08:57 UTC 版)
サテライトDNA (Satellite DNA) は、巨大なタンデムリピートの繰り返しから構成される、ノンコーディングDNAである。
セントロメアの機能の重要な役割を担っており、構造的にはヘテロクロマチンの主要な構成要素である[1][2]。
「サテライトDNA」という名称は、密度勾配遠心を行った際にゲノムDNAのバンドとは別に小さなバンドを生じることにちなむ。これはサテライトDNAが短い塩基配列の繰り返しであるため、アデニン、シトシン、グアニン、チミンの各塩基の構成比がゲノム配列のそれと異なっており、これが密度の違いを生じて2本目、またはその他の小さなバンド(サテライト)を生じることによる[3]。
サテライトDNAの種類
サテライトDNAは、ミニサテライトやマイクロサテライトと共に反復配列(タンデムリピート)と呼ばれる[4]。
ヒトゲノム中には以下のようなサテライトDNAが存在する。
種類 | 繰り返し単位配列長 (bp) | 染色体中の場所 |
---|---|---|
α (alphoid DNA) | 170 [5] | 全染色体 |
β | 68 | セントロメア 1, 9, 13, 14, 15, 21, 22 and Y |
サテライト1 | 25-48 | ほとんどの染色体のセントロメアとヘテロクロマチン内 |
サテライト2 | 5 | ほとんどの染色体 |
サテライト3 | 5 | ほとんどの染色体 |
出典
- ^ Knight, Julian C. (2009). Human Genetic Diversity: Functional Consequences for Health and Disease. Oxford University Press. p. 167. ISBN 978-0-19-922769-3
- ^ "satellite DNA" - ドーランド医学辞典
- ^ Kit, S. (1961). “Equilibrium sedimentation in density gradients of DNA preparations from animal tissues”. J. Mol. Biol. 3 (6): 711–716. doi:10.1016/S0022-2836(61)80075-2. ISSN 0022-2836. PMID 14456492.
- ^ Tandem Repeat - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
- ^ Tyler-Smith, Chris; Brown, William R. A. (1987). “Structure of the major block of alphoid satellite DNA on the human Y chromosome”. Journal of Molecular Biology 195 (3): 457–470. doi:10.1016/0022-2836(87)90175-6. PMID 2821279.
参考文献
- Beridze, Thengiz (1986). Satellite DNA. Springer-Verlag. ISBN 978-0-387-15876-1
- Hoy, Marjorie A. (2003). Insect molecular genetics: an introduction to principles and applications. Academic Press. p. 53. ISBN 978-0-12-357031-4
関連項目
外部リンク
- Satellite DNA - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
「satellite DNA」の例文・使い方・用例・文例
- ヘリカーゼの役割はDNAの解ねんである。
- 彼は形質転換されなかった細胞からDNAを抽出した。
- 新しいDNA証拠が出たのでその事件は再捜査中である。
- ゲノムのDNAの数
- 2本の鎖からなるDNA
- 組み換え DNA.
- DNAは私たちの遺伝子の物質である
- 識別の目的で人の体組織または体液のサンプルでDNAを分析する手順
- 同じまたは近縁種の別の細胞からDNAを導入することによって(細菌性細胞を)遺伝学的に異なる細胞に変える
- 外来性DNAの摂取や合併による細胞またはバクテリアの一時的変異
- (DNAのらせん構造)にある遺伝情報をRNA、特にメッセンジャーRNAのらせん構造に変換する
- 科学者はDNAを組み変えるべきであるか
- DNAは再結合できる
- 1つの細胞に通常のDNA量を有する有機体または細胞
- 人間のb型肝炎を引き起こすウイルスと同様に、カモ、ウッドチャックそしてリスとその他のウイルスを含む動物のDNAの群
- 1ビリオンあたり2つの単一らせん構造の線状RNA分子と(RNAからDNAへの)逆転写酵素から成るウイルスのグループの総称
- 20面体のタンパク質の殻の中にDNAを含み、犬と牛の疾患を引き起こす一群のウイルスの総称
- DNAを細胞へ運ぶのに使用されるさまざまな他の媒介物
- 非反復的なDNA配列
- 既知のDNAまたは遺伝子配列に関して染色体の特定の領域に配置する
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