macOSのファイルシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:35 UTC 版)
「ファイルシステム」の記事における「macOSのファイルシステム」の解説
macOSのファイルシステムはClassic Mac OSから継承したHFSX (HFS+) である。HFSXはメタデータが豊富で大文字/小文字保護をするファイルシステムである。macOSはPOSIXに準拠しているが、HFSXにもPOSIX ACL準拠のパーミッション情報が追加されている。HFSXにはジャーナルが追加されてファイルシステム構造の破損を防ぐようになり、自動的にフラグメント化したファイルを正規ブロックにするなどのアロケーション機能の最適化もいくつか導入されている。 ファイル名は最大255文字である。HFS+はファイル名の格納に独自のルールで正規分解したUnicodeを使用している。macOSではファイルフォーマットはファイル名のタイプコードや拡張子等から総合的に判断している。Mac OS X v10.5からはUTIを用いてより柔軟にフォーマットを判断する。 POSIX系のファイルシステムとは異なり、ファイルをディレクトリの相対位置でアクセスするため、理論上パス長に制限がない。ただ、基盤となるDarwinがUNIX互換を保つため、システムの多くの部分で1024文字を限界としている。Carbonを経由し、HFSXを直接アクセスする場合はこの限りではない。 HFSXには3種類のリンクがある。ハードリンクとシンボリックリンクとエイリアス(英語版)である。エイリアスはリンク先のファイルが移動されたり改名されたりしてもリンクし続けるようになっている。
※この「macOSのファイルシステム」の解説は、「ファイルシステム」の解説の一部です。
「macOSのファイルシステム」を含む「ファイルシステム」の記事については、「ファイルシステム」の概要を参照ください。
- macOSのファイルシステムのページへのリンク