圧入パターン
読み方: あつにゅうぱたーん
【英】: injection pattern
【英】: injection pattern
水攻法や増進回収法を適用する場合の生産井と圧入井の配置の形式をいう。 油層全体を一つとして取り扱う周辺圧入(peripheral drive)と同一パターンの組み合わせによるパターン圧入(pattern drive)に分けられる。前者は水攻法に適用されるもので、圧入井は油層の周辺、すなわち水・油の漸移帯もしくは水層部に配置される。このため水の産出を最低に抑えながら油の生産を最大にすることが可能であるが、配置の性格上、比較的産油面積の小さな油田に適用されるのが一般的である。加えて圧入井の数が生産井に比して少ないため、水圧入開始から増油開始までの期間が長いことも指摘される。後者は数坑の圧入井と生産井を幾何学的に配置するもので、圧入薬剤やガス、熱を効果的に油層内に送り込むことができるため、通常の増進回収法でこの方式がとられる。代表的なパターン・フラッドとしては、5 点法(5spot)、7 点法(7spot)などがあり、それぞれ四角形、六角形の各頂点に圧入井、中心に生産井を配置する形式をとる。また、その逆の坑井配置(inverted pattern)をとることもある。圧入パターン選定時の検討事項として、既存井の位置、浸透率の方向性、フラクチャーの存在・方向、断層、層序、目標とする圧入・産出能力などがある。 |
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