ZSSK 813.1系ディーゼル動車
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「チェコスロバキア国鉄810形ディーゼル動車」の記事における「ZSSK 813.1系ディーゼル動車」の解説
鉄道企業体スロバキア813.1形ディーゼル動車は2012年、チェコ・GWトレインレギオ社向けに、813形基本番台を基本にズヴォレン鉄道検修工機が製造した片運転台車である。機関をテドム製TD310-RH-TA-26(310kw)に強化して便所を廃止。同形と2両固定編成を組む913.1形制御客車はČD914形制御客車の仕様に準じて中央部を低床構造とし、さらに低床部に車いす対応便所を設けている。ミレルRS1形総括制御装置を搭載しており、ZSSK812系および813系最大3ユニット分の総括制御ができる。2編成(813.101+913.101、813.102+913.102)が製造された。 さらにズヴォレン鉄道検修工業は2013年、813.1系の前面を1枚窓の近代的なデザインにし、側窓の固定方法をHゴムから接着方式に変更するなどした813.11系ディーゼル動車の試作車1編成(813.110+913.110)を製造した。未更新の810形および010形計16両を種車にZSSKは2017年、前面窓部にLED式の行先表示器を設置するなどの小改良を施した813.11系8編成を試作編成の続番(813.111~813.118+913.111~913.118)で製造し、中部スロバキアのジリナ、バンスカービストリツァ、ズヴォレン周辺で運用している。「ムラヴェツ」(mravec、アリの意)の愛称がつけられている。 GWトレインレギオ社の813.1系2編成は、同社が2014年にZSSKから810形を購入したことから、社名のマーキングのみを外して2015年にズヴォレン鉄道検修工機へ返却され、813.11系試作編成とともにズヴォレン鉄道補修工機からZSSKに再リースされた。813.11系試作編成はズヴォレン鉄道検修工機のマークをつけた原塗色のまま、のちに導入された8編成の813.11系と混用されている。 またチェコ・プラハ市の鉄道管理公団線(プラハ都市近郊鉄道)S34号線(プラハ=マサリク-チャコヴィツェ)の旅客運送事業者、KŽC交通(KŽC Doprava)でも、813.11系と同一設計のズヴォレン鉄道検修工機製813.2系ディーゼル動車2編成(813.201+913.201、813.202+913.202)を2019年1月に導入した。
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