XJ6シリーズI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 02:42 UTC 版)
1968年、Sタイプ、420、240/340の後継車との位置づけで発売された。 サイズは全長4,810mm、全幅1,770mm、全高1,340mm、ホイールベース2,760mmとやや拡大された。車両重量は1,539kgとSタイプや420との比較では軽量化され、運動性能も非常に高かった。このモデルの登場によりジャガーのサルーンのラインナップは1970年まで生産が続けられた420Gを除き1本にまとめられることになった。 直列6気筒DOHCのXKエンジンで2.8リットルと4.2リットルの2種類が設定された。2.8リットルは内径φ83.0mm×行程86mmで2,792 cc、180hp/6,000rpm。4.2リットルは420やEタイプから踏襲された内径φ92.1mm×行程106mmで4,237 cc、245hp/5,500rpm。 トランスミッションは4速MTまたは3速ATの組み合わせ。 サスペンションは前がダブルウィッシュボーン+コイル、後ろがEタイプから踏襲したロアーIアームとアッパーアームを兼ねるドライブシャフト、トレーリングリンクで位置決めして左右2個ずつのコイル/ダンパーで吊る形式を採用した。ただし後ろサスペンションシステムをサブフレームに取り付け、ボディとサブフレームの間にラバーブッシュを介して雑音や振動を遮断している。 タイヤは、当時としては極端に太くロープロファイルのラジアルをダンロップと共同開発して装着した。 ロールス・ロイスを凌ぐ程の静粛性快適性と、サルーンとは思えない運動性を高度に両立して高い評価を受けた。
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