VT11.5形 → 601形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 22:50 UTC 版)
「西ドイツ国鉄VT11.5型気動車」の記事における「VT11.5形 → 601形」の解説
製造当初の形式記号はD4ü。編成両端に連結される動力車で、前頭部の形状は運転室を高い位置に上げた流線形(ボンネット形)である。製造メーカーはMAN。 機械室は運転室を境に前後2つに別れる、前方ボンネット内の機械室に、以下のいずれかのディーゼルエンジンを1両につき1基搭載した。 ダイムラー・ベンツ製 MB 820 Bp MAN製 L 12 V 18/21 マイバッハ製 MD 650 いずれも出力は809 kW (1100 PS )のV形12気筒エンジンである。ただし後にMTUフリードリヒスハーフェンのMD 12V 538型(出力760kW, 1035PS)に交換されたものもある。 動力伝達機構としてフォイト・マイバッハ・メキドロ製の液体変速機を経て、先頭側の台車のみ駆動する。後方の機械室には車内の空調や食堂車の調理室に電力を供給するディーゼル発電機が置かれている。最高速度は140 km/h で、のちに160 km/h に引き上げられた。ブレーキ装置として空気ブレーキと非常用の電磁吸着ブレーキを備える。 機械室後方の連結面寄りには手荷物室や乗務員室(出入国管理や税関にも使われた)を設置しているが、客室はない。 前面にはTEEのロゴマークが取り付けられているほか、側面には“TRANS EUROP EXPRESS”のロゴが入っている。 VT11 5001 - 5019の19両が製造された。1968年1月1日の称号改正で601(601 001 - 019)に形式変更された。
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