Tunnel Creek (トンネルクリーク)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:44 UTC 版)
「Intel Atom」の記事における「Tunnel Creek (トンネルクリーク)」の解説
2010年11月22日に米intel社はFPGAを組み込んだ"Intel Atom E600シリーズ" (開発コード名:Tunnel Creek) を発表した。本製品は、産業機械や移動用医療機器、高性能プログラマブル・ロジック・コントローラーといった組込み型コンピュータや、通信機器、視覚システム、VoIPデバイスの制御ユニットなどを主な適用対象としている。 末尾にTがつくのは産業向けで、それ以外は環境温度保証が0 - 70℃であるのに対して、Tがつくのは-40 - 85℃。末尾にCがつくのは、Altera FPGAを統合してシングルパッケージにしたモデル。 組込み用途において、Atomプロセッサを使いながらさらにユーザが独自に設計したデジタル回路を用いる場合には、プログラマブルな集積回路を別チップにしてAtomと共に製品を組み上げる構成が一般的であったが、Intel社はAtomにアルテラ社のFPGAを組み込みシングル・パッケージで提供することにした。AtomプロセッサとFPGAを同一パッケージで扱えることで、設計者は基板スペースが縮小できるだけでなく、設計そのものもより柔軟となり、小さな修正や変更はプログラムの入れ替えによって迅速・容易に設計変更できる。このため、開発コストと設計変更リスクが最小限に抑えられ、また部品在庫の縮減が可能で製造工程も簡素化できるとされる。また、本製品のサポートはIntel社だけに集約し、少なくとも7年間のサポートを行うとしている。 産業用および商用温度環境のサポートし、動作クロックは0.6 - 1.3 GHz、TDP 2.7 W -3.6 Wの製品が準備されている。E665CT、E645CT、E665C、E645Cという4品種が同日から60日以内の出荷であり、E625CTとE625C2製品が2011年第1四半期の出荷を予定している。価格は61 - 106米ドル (1000個時) を予定している。 本シリーズのダイは「Lincroft」系統の改良版であるとされる。 プロセッサーナンバーCPU周波数 (GHz)コア数HT対応2次キャッシュ64ビット対応VT対応EISTTDP (W)DDR2メモリFPGAE620 0.6 1コア ○ 512 KB × ○ 2.7 800 × E620T E625C 7 ○ E625CT E640 1.0 3.6 × E640T E645C 7 ○ E645CT E660 1.3 3.6 × E660T E665C 7 ○ E665CT E680 1.6 3.9 × E680T
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