メトロノース鉄道ハドソン線とは? わかりやすく解説

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メトロノース鉄道ハドソン線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 15:13 UTC 版)

ハドソン線
北上するディーゼル車
基本情報
起点 グランド・セントラル駅
終点 ポキプシー駅
駅数 29駅
運営者 メトロノース鉄道
路線諸元
路線距離 74マイル (119 km)
軌間 1,435 mm
電化方式 直流750V 第三軌条方式
(クロトン・ハーモン駅以南)
最高速度 160 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
アルバニー方面
ポキプシーヤード Poughkeepsie Yard
73.5 mi (118.3 km) ポキプシー駅 Poughkeepsie
第9ゾーン
第8ゾーン
ミッドハドソン橋 Mid-Hudson Bridge
65.0 mi (104.6 km) ニュー・ハンバーグ駅 New Hamburg
ワッペンガクリーク Wappingers Creek
ニューバーグ=ビーコン橋 Newburgh-Beacon Bridge
59.0 mi (95.0 km) ビーコン駅 Beacon
ビーコン線
フィッシュキルクリーク Fishkill Creek
第8ゾーン
第7ゾーン
55.0 mi (88.5 km) ブレイクネック・リッジ駅 Breakneck Ridge(flag stop)
ブレークネックトンネル Breakneck Tunnel
52.5 mi (84.5 km) コールド・スプリング駅 Cold Spring
ギャリソントンネル(下り方面のみ) Garrison Tunnel (southbound)
49.9 mi (80.3 km) ギャリソン駅 Garrison
46.0 mi (74.0 km) マニトゥ駅 Manitou(flag stop)
ベアマウンテン橋 Bear Mountain Bridge
アンソニーズノーズトンネル Anthony's Nose Tunnel
ミドルトンネル Middle Tunnel
リトルトンネル Little Tunnel
アンズビルクリーク Annsville Creek
第7ゾーン
第6ゾーン
41.2 mi (66.3 km) ピークズキル駅 Peekskill
モントローズ駅(廃止) Montrose(closed)
38.4 mi (61.8 km) コートラント駅 Cortlandt
クルーガー駅(廃止) Crugers(closed)
オスクワナ駅(廃止) Oscawana(closed)
オスクワナトンネル Oscawana Tunnel
第6ゾーン
第5ゾーン
クロトン・ノース駅(廃止) Croton North(closed)
非電化
電化
33.2 mi (53.4 km) クロトン・ハーモン駅 Croton-Harmon
クロトン川 Croton River
30.8 mi (49.6 km) オシニング駅 Ossining
29.5 mi (47.5 km) スカボロー駅 Scarborough
26.5 mi (42.6 km) フィリップス・マナー駅 Philipse Manor
25.2 mi (40.6 km) タリータウン駅 Tarrytown
第5ゾーン
第4ゾーン
タッパン・ジー・ブリッジ Tappan Zee Bridge
22.7 mi (36.5 km) アービントン駅 Irvington
21.7 mi (34.9 km) アーズリー=オン=ハドソン駅 Ardsley-on-Hudson
20.7 mi (33.3 km) ドブス・フェリー駅 Dobbs Ferry
19.5 mi (31.4 km) ヘイスティングス=オン=ハドソン駅 Hastings-on-Hudson
第4ゾーン
第3ゾーン
17.8 mi (28.6 km) グレーストーン駅 Greystone
16.2 mi (26.1 km) グレンウッド駅 Glenwood
15.1 mi (24.3 km) ヨンカーズ駅 Yonkers
14.3 mi (23.0 km) ラッドロー駅 Ludlow
マウントセントヴィンセント駅(廃止) Mt. St. Vincent(closed)
第3ゾーン
第2ゾーン
13.0 mi (20.9 km) リバーデイル駅 Riverdale
ウエストサイド線 West Side Line
11.1 mi (17.9 km) スピュトン・ダイビル駅 Spuyten Duyvil
9.8 mi (15.8 km) マーブル・ヒル駅 Marble Hill
ブロードウェイ橋 Broadway Bridge
パトナム線(廃止) putnum line
ユニバーシティハイツ橋 University Heights Bridge
8.7 mi (14.0 km) ユニバーシティ・ハイツ駅 University Heights
8.1 mi (13.0 km) モリス・ハイツ駅 Morris Heights
ワシントン橋 Washington Bridge
アレクサンダー・ハミルトン橋
ハイ橋 High Bridge
ハイブリッジ駅  (従業人用) Highbridge
州間高速道路87号線 Major Deegan Expressway
ヤンキース E. 153ストリート駅 Yankees
- E. 153rd Street
ハーレム線/ニューヘイブン線に続く
モッツ分岐 Motts Junction
州間高速道路87号線 Major Deegan Expressway
パーク・アベニュー橋
Park Avenue Bridge
第2ゾーン
第1ゾーン
4.2 mi (6.8 km) ハーレム 125丁目駅 Harlem -125th Street
110丁目 (閉鎖) 110th St (closed)
パーク・アベニュー・トンネル Park Avenue Tunnel
86丁目 (閉鎖) 86th St (closed)
0.0 mi (0 km) グランド・セントラル駅 Grand Central Station

ハドソン線 (Hudson Line)は、メトロノース鉄道が運営する鉄道路線ニューヨークグランド・セントラル駅とその北に位置するニューヨーク州ポキプシー駅を結ぶ。

概要

ハドソン川の東側を北上する鉄道路線である。アムトラックは、この路線を通り、ポキプシーより北に向かうので、この鉄道では同じ線路上を通勤電車と遠距離列車が走ることになっている。この路線はかつてハドソン・リバー鉄道とニューヨーク・セントラル鉄道だった。

この路線は、大きく2つに分けることができる。マンハッタンからクロトン・ハーモン駅までは電化されており、ほとんどが複々線化されていて、上下線に急行と各駅停車の専用線がある。クロトン・ハーモン駅以北は、非電化線で、ほとんどが複線である。

路線データ

運行形態

ダイヤは平日朝の始発列車からグランド・セントラル駅を基準に朝10時までに同駅に到着する、もしくは平日朝9時までに同駅を発車する列車を「AMピーク」、平日夕方4時以降に同駅を発車する列車を「PMピーク」と呼び運賃が若干高めに設定されている。

列車種別はエクスプレス(速達列車)とローカル(普通列車)がある。ピーク時間帯には長距離列車を中心に多数のエクスプレスが運転されるが、停車駅は列車ごとに異なり規則性に乏しい(いわゆる千鳥停車)ので不慣れな利用者にはわかりづらい。なお、平日オフピーク時および土休日のエクスプレスは以下の停車駅でほぼ固定されておりピーク時よりもわかりやすくはなっているが、()内の駅はポキプシー駅発着の長距離列車の一部が通過するので完全に固定されているわけではない。

エクスプレス(平日オフピーク時と土休日)

土休日や平日オフピーク時一部時間でごくまれにクロトン・ハーモン駅行きのエクスプレスがあるその列車は上の()内の駅とマーブル・ヒル、ドブス・フェリーやヘイスティングス・オン・ハドソンに止まる。 このエクスプレスが運行されるときは、上のエクスプレスは上の()内は止まりません。=の区間の各駅は時々止まる。

クロトン・ハーモン発着エクスプレス(平日オフピーク時と土休日)
  • グランド・セントラル駅 - ハーレム125丁目駅 - マーブル・ヒル駅 - ヨンカーズ駅 -  ドブス・フェリー駅 - ヘイスティングス・オン・ハドソン駅 = タリータウン駅 = オシニング駅 - クロトン・ハーモン駅

運転本数はピーク時にエクスプレスが駅にもよるが概ね5 - 20分毎、ローカルが15 - 30分毎となっておりエクスプレスの止まらない小駅相互間の利便性を犠牲にしてもマンハッタンへの通勤を考えたものとなっている。平日オフピーク時や土休日はクロトン・ハーモン駅発着のローカルとポキプシー駅発着のエクスプレスを各々毎時1本ずつ運転するが基本で、土休日や平日オフピーク時一部はこれにクロトン・ハーモン駅発着のエクスプレスが毎時1本加わる。[5]

なお、ヤンキースタジアムで試合がある時は、エクスプレスも時間帯によってヤンキースタジアムに近いヤンキース E. 153ストリート駅に止まる事と、グランド・セントラル駅との間にシャトルを走らせる事と、他線から当駅行きの野球臨時列車が運行される事がある。[6][7]

ハドソン線を走る他社の列車

ハドソン線は帝国回廊(Empire Corridor、図の赤線)に含まれる
ニューヨーク付近の配線図

ハドソン線にはメトロノース鉄道の列車以外にも、他社の列車が運転されている。代表的なものはアムトラックの旅客列車であり、ハドソン線を通りポキプシー(Poughkeepsie)よりもさらに北へ直通している。これらの長距離列車はハドソン線内では停車駅が限られており、Yonkers、Croton-Harmon、Poughkeepsie以外には停車しない(列車によって異なる)。

ハドソン線の列車はニューヨークではグランド・セントラル駅をターミナルとするが、アムトラックの列車はペンシルバニア駅(Pennsylvania Station)をターミナル駅としている。かつてはアムトラックの列車もグランド・セントラル駅を発着していたが、ハドソン線のRiverdale駅付近とペンシルバニア駅付近とを結ぶエンパイア・コネクション(Empire Connection)という連絡線が整備されたことにより、1991年4月7日からペンシルバニア駅発着に変更された。

ハドソン線にはCSXトランスポーテーションの貨物列車も運転されている。貨物列車はオーク・ポイント・リンク(Oak Point Link)と呼ばれる連絡線を経由することで、マンハッタンを経由せずに北東回廊と帝国回廊を結んでいる。

アディロンダック(en:Adirondack (train)
カナダのモントリオールまで走る列車。
エンパイア・サービス(Empire Service)
エンパイア・サービスはニューヨーク・マンハッタンからハドソン線を通り、NY州都のあるオールバニまでを結ぶ列車である。オールバニまでの運転が多いが、ごく一部にナイアガラフォールズ(Niagara Falls)まで運転するものがある。アムトラックの列車の中では本数は比較的多い。
イーサン・アレン・エクスプレス(Ethan Allen Express)
バーモント州まで行く列車である。
メープルリーフ(Maple Leaf)
メイプルリーフはニューヨーク・マンハッタンからハドソン線を通り、オールバニ、ナイアガラフォールズを経由してカナダトロント(Toronto)まで走る列車である。
レイクショア・リミテッド(Lake Shore Limited)
レイクショア・リミテッドはニューヨークからシカゴまで向かう列車である。途中のオールバニでボストン発着列車の連結・切り離しを行う。

歴史

  • 2013年12月2日:ポキプシー駅発、グランドセントラル行きの7両編成の列車が脱線転覆。推進運転により走行していた前方4両の客車が横転、車外に投げ出された乗客など死者4人、重軽傷者67人[8]

駅一覧

★の駅は土休日の上下2本だけが停車。

電化状況 駅名 英名 累計マイル 累計キロ 接続路線・備考 所在地
電化 グランド・セントラル駅 Grand Central Station 0.0 メトロノース鉄道:ハーレム線ニューヘイブン線
ニューヨーク市地下鉄:     系統
マンハッタン NY
ハーレム 125丁目駅 Harlem - 125th Street 4.2 メトロノース鉄道:ハーレム線・ニューヘイブン線
ニューヨーク市地下鉄:  系統
ヤンキース
E. 153ストリート駅
Yankees
- E. 153rd Street
メトロノース鉄道:ハーレム線・ニューヘイブン線(試合時)
ニューヨーク市地下鉄: 系統
ヤンキー・スタジアムの最寄り駅
ブロンクス
ハイブリッジ駅 Highbridge 作業人用、ハイブリッジヤード(車庫)に隣接
モリス・ハイツ駅 Morris Heights 8.1
ユニバーシティ・ハイツ駅 University Heights 8.7
マーブル・ヒル駅 Marble Hill 9.8 ニューヨーク市地下鉄:系統
スピュトン・ダイビル駅 Spuyten Duyvil 11.1
リバーデイル駅 Riverdale 13.0
ラッドロー駅 Ludlow 14.3 ヨンカーズ ウエスト
チェスター郡
ヨンカーズ駅 Yonkers 15.1 アムトラック
グレンウッド駅 Glenwood 16.2
グレーストーン駅 Greystone 17.8
ヘイスティングス
=オン=ハドソン駅
Hastings
- on - Hudson
19.5 ヘイスティングス
=オン=ハドソン
ドブス・フェリー駅 Dobbs Ferry 20.7 ドブス・フェリー
アーズリー=オン=ハドソン駅 Ardsley - on - Hudson 21.7 アービントン
アービントン駅 Irvington 22.7
タリータウン駅 Tarrytown 25.2 タリータウン
フィリップス・マナー駅 Philipse Manor 26.5 スリーピー・ホロー
スカボロー駅 Scarborough 29.5 スカボロー
オシニング駅 Ossining 30.8 オシニング
クロトン・ハーモン駅 Croton - Harmon 33.2 アムトラック クロトン・オン・ハドソン
非電化 コートラント駅 Cortlandt 38.4 コートランド・マナー
ピークズキル駅 Peekskill 41.2 ピークスキル
マニトゥー駅 Manitou 46.0 マニトゥー パットナム郡
ギャリソン駅 Garrison 49.9 ギャリソン英語版
コールド・スプリング駅 Cold Spring 52.5 コールド・スプリング
ブレイクネック・リッジ駅 Breakneck Ridge 55.0 フィッシュキル ダッチェス郡
ビーコン駅 Beacon 59.0 ビーコン
ニュー・ハンバーグ駅 New Hambrurg 65.0 ニュー・ハンブルグ
ポキプシー駅 Poughkeepsie 73.5 アムトラック ポキプシー

将来の計画

現在、この路線はさらに北に延長する計画がある。これは、ダッチェス郡からの強い要望によるものである。

脚注

  1. ^ http://www.richegreen.com/MNRRv6.pdf[リンク切れ] http://www.richegreen.com/yankeediagram.JPG
  2. ^ グランド・セントラル駅 - ハーレム125丁目駅はハーレム線とニューヘイブン線と共用。
  3. ^ 正確にはハーレム125丁目駅とヤンキース E. 153ストリート駅の間からスピュトン・ダイビルとリバーデイル駅の間まで。
  4. ^ モリス・ハイツ駅、ユニバーシティ・ハイツ駅、マーブル・ヒル駅は2線のみ使用可能、主にこの2線を使用。残りの線はまれにエクスプレス、主にと貨物列車使用。
  5. ^ 6/27/2011 現在 アーカイブされたコピー”. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月22日閲覧。 (平日) アーカイブされたコピー”. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月22日閲覧。 (土休日) 
  6. ^ しかし午後1時開始の試合では野球臨時列車は運行されない。
  7. ^ 野球臨時列車は普段回送用として使っている連絡線を使って、当駅に入る。
  8. ^ “運転士、うたた寝状態か NY脱線、人為ミス強まる”. 産経新聞. (2013年12月4日). オリジナルの2013年12月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131208032653/http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/12/04/29metronorth/ 2013年12月4日閲覧。  {{cite news}}: |work=|newspaper=引数が重複しています。 (説明)

関連項目

外部リンク




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