The X-Ray Audio Project
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「肋骨レコード」の記事における「The X-Ray Audio Project」の解説
イギリスのバンド、ザ・リアル・チューズデイ・ウェルドのメンバーであるステファン・コーツは、2013年、サンクトペテルブルクへ公演で訪れた際にフリーマーケットで「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が収録されたレントゲン写真を使ったレコードを見つけたことをきっかけに興味を持ち、X-Ray Audioプロジェクトを立ち上げた。これは、肋骨レコードに関する情報のリソースを共有していく構想で、現物の画像、音声録音、数年にわたる研究、海賊版製作者へのインタビューなどを集め、2015年にコーツによる『X-Ray Audio "The Strange Story of Soviet Music on the Bone"』が出版され、肋骨レコードという禁じられた音楽文化の最初の歴史が出版された。 2015年6月、コーツはポーランドのクラクフのTEDx Krakówにおいて肋骨レコードについて講演を行った。彼とサウンドアーティスト兼研究者アレクサンダー・コルコフスキがツアーを行い、ソ連のレントゲン写真による海賊版の話をし、その過程を実演するため生演奏から新しく録音をした。またコーツは写真家ポール・ハートフィールドとの共催による展覧会を行い、The GuardianやBBC Todayを含む、多くのメディアの注目を集めている。2016年9月、コーツとハートフィールドはオリジナルのソビエト時代の偽造犯とのインタビューを特集した長編ドキュメンタリー「レントゲニズダット(Roentgenizdat) - Bone Music 」をリリースした。これは同年のレインダンス映画祭にて上映された。 このプロジェクトは、展覧会型式でロンドン、バーミンガム、ベルファスト、トリエステ、モスクワ、サンクトペテルブルク、テルアビブ等をツアーし、2019年4月には日本初となる東京での「BONE MUSIC展 僕らはレコードを聴きたかった」を開催。
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