T2SU
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 09:09 UTC 版)
1950年代のソビエト連邦では、国内各地の鉄道車両メーカーによって路面電車車両の製造が行われ、首都・モスクワのモスクワ市電を始めとした各都市への配給が実施されていたが、その生産速度は遅く、第二次世界大戦前から継続して使用されていた旧型電車の置き換えや急増する需要を補うのに不十分であった。更にこれらの新造車両の多くは旧来の機構を有しており、より近代的な車両が望まれていた。そこで、経済相互援助会議(コメコン)体制のもとで、高性能車両であるタトラT2をソ連向けに改良したタトラT2SUの大量導入を実施する事が決定した。 極寒の環境下での使用を考慮し、運転台は客室と区切られ「運転室」となった他、車掌による業務が存在した関係上多くの車両については中央部の乗降扉が設置されておらず、その分座席数が増加した。一方で主電動機や制御装置を含めた電気機器についてはT2と同様のものが用いられた。
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