SecurityException.Action プロパティ

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

SecurityException.Action プロパティ

メモ : このプロパティは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

例外の原因となったセキュリティ アクションを取得または設定します。

名前空間: System.Security
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<ComVisibleAttribute(False)> _
Public Property Action As
 SecurityAction

Visual Basic (使用法)

Dim instance As SecurityException
Dim value As SecurityAction

value = instance.Action

instance.Action = value

C#

[ComVisibleAttribute(false)] 
public SecurityAction Action { get; set;
 }

C++

[ComVisibleAttribute(false)] 
public:
property SecurityAction Action {
    SecurityAction get ();
    void set (SecurityAction value);
}

J#

/** @property */
public SecurityAction get_Action ()

/** @property */
public void set_Action (SecurityAction value)

JScript

public function get Action
 () : SecurityAction

public function set Action
 (value : SecurityAction)

プロパティ値
SecurityAction 値の 1 つ。

解説

Action プロパティには、セキュリティ チェック失敗の原因となったセキュリティ アクションが格納されます。多くのセキュリティ アクションによって、セキュリティ例外がスローされます。たとえば、セキュリティ許可セットに対する要求では、コール スタック内のすべての呼び出し元が、アクセス許可セット内の必要なアクセス許可を持っているかどうかチェックされます。コール スタック内の呼び出し元に必要なアクセス許可がない場合、セキュリティ チェックは失敗します。また、Deny や PermitOnly などのスタック ウォーク修飾子をスタックに置くことで、付与されるアクセス許可を制限し、コール チェーン内のメソッドを使用してスタック ウォークの結果を変更することもできます。たとえば、コール スタックにメソッドを使用して、その呼び出し元で PSET1 に含まれるアクセス許可がすべて失敗するように、すべての呼び出し元で PSET1 という名前のアクセス許可のセットを拒否します。Action プロパティには、例外がスローされる原因となったセキュリティ アクションが格納されます。

SecurityAction は、Action プロパティのセキュリティ アクション値を指定する SecurityAction 名前空間における列挙体です。通常、このプロパティには次の表に示す値の 1 つが格納されます。

セキュリティ アクション	説明
Demand	FailedAssemblyInfo プロパティで指定されたアセンブリに対する要求が原因で、完全なスタック ウォークが失敗しました。
LinkDemand	FailedAssemblyInfo プロパティで指定されたアセンブリに対するリンク確認要求が失敗しました。
InheritanceDemand	FailedAssemblyInfo プロパティにより指定されたアセンブリが、継承確認要求を満たしませんでした。
PermitOnly	PermitOnly アクセス許可セットに、要求されたアクセス許可と一致するアクセス許可がありませんでした。コール スタックに PermitOnly を格納したメソッドは、Method プロパティにより識別されます。
Deny	要求されたアクセス許可が、コール スタックの Deny アクセス許可セット内のアクセス許可に一致しました。コール スタックに Deny を格納したメソッドは、Method プロパティにより識別されます。

使用例

Action プロパティを使用して、例外の原因となったアクションを表示する方法を次のコード例に示します。このコード例は、SecurityException クラスのトピックで取り上げているコード例の一部分です。

Visual Basic

Display("The security action is: " & sE.Action.ToString())

C#

Display("The security action is: " + sE.Action.ToString());

C++

Display("The security action is: {0}",
    exception->Action);

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
SecurityException クラス
SecurityException メンバ
System.Security 名前空間
その他の技術情報
セキュリティ確認要求