シンチグラフィー【scintigraphy】
シンチグラフィ
【概要】 画像検査の一つ。シンチ、あるいはシンチスキャンともいう。放射性同位元素で標識した無害な化学物質を微量注射し、一定時間後に体の外からγ線を検出するγカメラで撮影すると、その物質の体内での分布がわかる。目的に応じた物質を使い分ける。患者は楽。CTやMRIではわからないものがわかることがある。特別の施設と専任の取り扱い責任者が必要なので、設置施設数は少ない。
【詳しく】 エイズにおけるシンチの適応は、ニューモシスチス肺炎の診断(早期診断、他の肺炎との区別)、悪性リンパ腫、非定型抗酸菌症にクエン酸ガリウムのスキャンを行ない、広がりの診断に有用性が高い。カポジ肉腫ではガリウムでは陰性になる。

シンチグラフィ
【原文】scintigraphy
体内の構造物の画像を作成(スキャン)する検査法で、がん細胞の存在する領域も描出される。シンチグラフィは疾患の診断、病期の判定、病状の監視などに用いられる。まず、少量の放射性化学物質(放射性核種)を静脈内に注射するか、もしくは患者に飲み込んでもらう。この放射性核種は血流に乗って移動していくが、その種類に応じて異なる臓器に到達する。次に、台の上に横たわった患者の周囲で特殊なカメラを備えた装置を移動させ、放射性核種から放出される放射線を検出していく。この結果をもとに、放射性核種が集積した領域を示す画像がコンピュータによって作成される。このような領域には、がん細胞が存在する可能性がある。「radionuclide scanning(放射性核種スキャン)」とも呼ばれる。
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