START法とは? わかりやすく解説

START法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 01:23 UTC 版)

トリアージ」の記事における「START法」の解説

救助者に対し傷病者の数が特に多い場合対し判定基準出来るだけ客観的かつ簡素にした物がSTART法である。これは、救急救命室用いられる外傷初期診療ガイドライン日本版にて、プライマリー・サーベイ用いられるABCDEアプローチ基づいたものとなっており、具体的には以下のようになる歩けるか? 歩ける→緑→状態の悪化がないか絶え観察 歩けない→下へ 口頭答え鵜呑みにせず介添えはせずに本人起立させ歩行出来かどうか確認することが重要。 A:呼吸をしているか? 気道確保をしても、呼吸がない→黒 気道確保なければ呼吸できない赤 気確保がなくとも呼吸できる→下へ B:呼吸数はどうか? 頻呼吸30回/分以上)もしくは呼吸10回/分未満)→赤 1029回/分→下へ なお、災害医療においては所要時間短縮のため、6秒間呼吸数計るC:循環状態はどうか? 現在では循環爪床圧迫法から橈骨動脈触知変更したSTART変法主として用いられている。橈骨動脈触知できない→赤 橈骨動脈触知できる→下へ ※ショック状態疑われる場合(脈が弱く速い皮膚冷たく湿っているなど)は赤を選択する爪床圧迫法CRT毛細血管再充満時間英語版))の場合CRTが2秒以上である→赤 CRTが2秒未満である→下へ D:意識レベルはどうか? 簡単な指示(例:「手を握ってください(ただ手を握らせるではなく、きちんと離すことが出来るか確かめる)」「誕生日言ってください」など)に従えるかどうかによって判定する応えない→赤 応える→黄 小規模災害なら赤になる例でもSTART法では黒になってしまう事が多くなるが、これは(現場混乱来してしまうほどの)大規模災害のために考え出されたものであるまた、この方式は腹膜刺激症状クラッシュ症候群挫滅症候群)などの病態無視しており、追って詳細な状態観察トリアージ継続されることを前提としている。 クラッシュ症候群前提とする場合は、判定最上位に『2時間以上挟まれていたか?』を加える。

※この「START法」の解説は、「トリアージ」の解説の一部です。
「START法」を含む「トリアージ」の記事については、「トリアージ」の概要を参照ください。

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