SF/ファンタジー/オカルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:09 UTC 版)
「推理小説」の記事における「SF/ファンタジー/オカルト」の解説
「ファンタジー」および「サイエンス・フィクション」も参照 魔術師や超能力者が存在する状況、死者が甦る状況、宇宙の果てを航行する宇宙船の中、人類と異なる思考体系の知性体との共同社会など、現実世界ではありえない状況・環境を許容する世界観の中で発生した事件について、その世界観の下で論理的な捜査と考察を行えば推理小説になりうる。なお論理性よりもSFや超能力の設定を重視し、ノックスの十戒では批判された(大半の読者には)理解出来ない高度な科学技術や、超能力による犯罪・解決をメインに据えた作品も多い。 SFミステリではロボットの殺人を禁じたロボット工学三原則を逆手に取った『鋼鉄都市』などアイザック・アシモフが多数の作品を執筆している。また未来を舞台に科学技術による犯罪と、進歩した科学捜査を駆使する警察を描いた『SF警察もの』も存在する。サイバー犯罪のように執筆時点では空想であったが技術の進歩により現実となった例もある。 ファンタジーミステリとしては、密室で魔法使いが殺されたという事件を扱ったランドル・ギャレットの『魔術師が多すぎる』、マジックアイテムを用いた殺人事件を「嘘看破」の呪文を駆使して捜査する山本弘の「死者は弁明せず」などがある。 現実世界を舞台に幽霊や吸血鬼などオカルト・超自然的要素が絡む作品はオカルト・ディテクティブ・フィクションに分類される。西澤保彦の『神麻嗣子の超能力事件簿』や、松井優征の『魔人探偵脳噛ネウロ』などがある。
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