放射線防護
英語表記:radiation protection
放射線の被ばくや放射性物質の汚染などから、生物(人間・動物)・環境を守り、放射線障害の発生を防止することをいう。
放射線防護の目的は、放射線誘発癌や突然変異のような確率的影響と、放射線誘発皮膚炎や白内障のような確定的影響の二つに分けて、確定的な有害な影響についてはこれを防止し、確率的影響についてはこれを容認できると思われるレベルにまで制限することで被ばくを伴う行為が確実に正当化できるようにすることを放射線防護の目的としている。
ICRP1990年勧告では、生物学的影響評価分類を
- 変化(change・・・有害でないものもある)
- 損傷(damage・・・ある程度の有害な変化)
- 障害(harm・・・・個人または子孫に現れる身体的影響)
- 損害(detriment 障害の確立・重篤度および発現時期を組み合わせた複雑な概念)
わが国の法律では、「原子力基本法」「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」や関係法令では、「電離放射線障害防止規則」等に障害防止のための関連事項がある。
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