RP1での技術習得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 21:38 UTC 版)
「MH2000 (航空機)」の記事における「RP1での技術習得」の解説
三菱重工業では民間用ヘリコプター販売への技術習得を目指して、関わりの深いシコルスキー製のS-76A(JA9598)を購入し、1992年(平成4年)7月から実験機RP1(ロータープロトタイプ1号)を開発した。開発の意図としては、ダイナミック・コンポーネント(ローター、エンジン、トランスミッション)技術、要素技術をインテグレートして機体を取りまとめる技術、低騒音・低振動・安全性に関わる技術、短期間・低コストで開発する技術を習得するとともに、ローター回転数可変化による低騒音の実現、自動操縦装置の技術、GPSとマップ表示機能等による衝突回避装置、低周波のローター音を逆位相の音で消すアクティブ・ノイズ・コントロール技術の確認であった。 RP1は1994年(平成6年)5月9日に初浮揚、同年9月14日に初飛行し、1995年(平成7年)3月末までに40フライトを行い、ローター、トランスミッションなどの主要技術の見極めを完了した。これらの開発・試験は非公開で行われ、同年2月に幕張で行われた『国際航空宇宙展』にRP1の模型を展示し、初めて国産ヘリコプター開発を公表した。
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