RDBMSの用語の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 05:15 UTC 版)
「関係データベース管理システム」の記事における「RDBMSの用語の歴史」の解説
1969年、エドガー・F・コッドは画期的な論文を発表してRDBMSを提唱した。この論文は1970年に、ACMの学術誌に「A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks(大規模共有データバンクのデータ関係モデル)」として掲載された。コッドは、この論文とその後に発表した論文で、「リレーショナル」(「関係に基づく」)の概念とは何かを定義した。 コッドが提唱したRDBMSが備えるべき条件として、「コッドの12の規則」が有名である。しかし関係モデルの初期の実装の多くは、コッドの12の規則の全てを満たすには至らなかった。そのためRDBMSという用語は、当初と比べてより広い意味でのデータベースシステムを対象として使われることが、多くなってきている。 現在では、RDBMSという用語は、次のようなシステムに対して使われている。 システムの利用者が、データをいくつかの関係 (複数の行と複数の列からなる表) の形で、扱うことができるシステム システムの利用者が、表形式のデータを参照・更新する手段として、関係演算 (制限、射影、結合、和などの関係代数や関係論理) を、使うことができるシステム 関係モデルを比較的正確に実装した最初のRDBMSは、ミシガン大学で実装されたMicro DBMS (1969) と、PeterleeにあるIBM UK Scientific Centreで実装されたIS1 (1970-1972) およびその後継システムPRTV (1973–79) であった。RDBMSとして販売された最初のシステムは、1978年からリリースされたMultics Relational Data Storeであった。その他にはIngres(マイケル・ストーンブレーカーが中心となってカリフォルニア大学バークレー校で開発された)やIBM BS12などが挙げられる。
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