Pascalとの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/05 13:59 UTC 版)
「Modula-2」の記事における「Pascalとの相違点」の解説
大文字と小文字は区別される、予約語は全て大文字。 予約語 AND のかわりに「&」、NOT のかわりに「~」が使える。不等号は「#」を使う。 部分範囲型は "[..]" でくくる。集合型は "{..}" でくくる。注釈は "(*..*)" でくくる。注釈は入れ子にできる。 整数型は符号のある INTEGER と符号なしの CARDINAL を区別する。 十進数以外に、二進・八進・十六進数で定数を指定することができる。 文字列定数は「'」以外に「"」で囲むこともでき、添え字 0 からはじまる文字の配列として扱われる。文字列はC言語と同様、コード 0 の文字(0C)によって終了する。 IF 文などの制御文は複数の文を対象とするため、明示的に予約語 END で閉じる。else if のかわりに ELSIF を用いる。 CASE文の各選択肢には複数の文を書くことができ、選択肢は | で区切る。ELSE も存在する。RECORD CASE の書き方も少し異なる。 GOTO 文はない。代わりに無限ループを構成する LOOP 文とそれから脱出する EXIT 文を持つ。 FOR文は予約語 BY によって増分を 1 か -1 以外にもできる。予約語 DOWNTO はない。 手続きと関数の定義は同じ予約語 PROCEDURE で開始する。関数は RETURN 文で値を返すことができる。手続きの終わりを示す END の後ろには手続き名を書く必要がある。手続き型の変数が存在する。 手続きの引数として整合配列を使用できる。整合配列は一次元に限られ、添え字 0 から始まる。配列 a の最大の添え字は HIGH(a) によって取得できる。 標準手続きは原則としてライブラリとして提供される。ただし CHR, ORD などは Modula-2 でも標準手続きである。 モジュールが存在する。モジュールは初期化部分を持ち、どの識別子をモジュール外から参照できるかを定義できる。分割コンパイルもモジュールを単位に行う。 絶対参照、出入力ポート制御、ビット型などの、ハードウェアを直接操作する低レベル機能を持つ。 コルーチンを持つ。
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