PSR_B1257 12_dとは? わかりやすく解説

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PSR B1257+12 C

(PSR_B1257 12_d から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 10:26 UTC 版)

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PSR B1257+12 C
星座 おとめ座
分類 太陽系外惑星
発見
発見年 1992年[1]
発見者 A. Wolszczan[2]
発見場所 アレシボ天文台[2]
発見方法 パルサータイミング法[2]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.46 au[3]
離心率 (e) 0.0252 ± 0.0002[3]
公転周期 (P) 98.2114 ± 0.0002日[3]
軌道傾斜角 (i) 47 ± 3 °[3]
近点引数 (ω) 108.3 ± 0.5 °[3]
前回近点通過 MJD 49766.5 ± 0.1[3]
PSR B1257+12の惑星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  13h 00m 03.58s[3]
赤緯 (Dec, δ) +12° 40′ 56.5″[3]
距離 1956 ± 326光年
(600 ± 100 pc[3])
物理的性質
質量 3.9 ± 0.2 M[3]
別名称
別名称
PSR B1257+12 d, Phobetor, Lich d[1]
Template (ノート 解説) ■Project

PSR B1257+12 C固有名:Phobetor)はおとめ座の方角に約2000光年の位置にある太陽系外惑星である。PSR B1257+12 Cは太陽系外で見つかった最初の惑星の1つで、パルサーPSR B1257+12の周囲を公転する第3惑星であることが知られている。地球の約4倍の質量を持つ。

名称

PSR B1257+12の惑星は、親星からの距離の順にA,B,C,Dと名付けられている。これらの名前が太陽系外惑星の通常の命名規則と異なるのは、この惑星が発見された時点では、太陽系外惑星の命名の慣習が出来上がっていなかったためである。太陽系外で発見された初めての惑星であり、またパルサーの周りを公転する惑星であったため、大文字のBとCという名前を与えられた。最初の2つより内側の軌道を通る3番目の惑星が系の中に発見されると、Aという名前が付けられた。ペガスス座51番星に惑星が発見されるとペガスス座51番星bという命名法が提案されたが、これらの惑星は改名されなかった。

2019年のNameExoWorldsでこの惑星には固有名が与えられた。その固有名はPhobetorポベートールにちなむ[4]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b PSR 1257+12 d”. NASA Exoplanet Archive. NASA Exoplanet Science Institute. 2020年11月11日閲覧。
  2. ^ a b c Wolszczan, A.; Frail, D. A. (1992). “A planetary system around the millisecond pulsar PSR1257 + 12”. Nature 355 (6356): 145–147. Bibcode1992Natur.355..145W. doi:10.1038/355145a0. ISSN 0028-0836. 
  3. ^ a b c d e f g h i j Konacki, Maciej; Wolszczan, Alex (2003). “Masses and Orbital Inclinations of Planets in the PSR B1257+12 System”. The Astrophysical Journal 591 (2): L147–L150. arXiv:astro-ph/0305536. Bibcode2003ApJ...591L.147K. doi:10.1086/377093. ISSN 0004-637X. 
  4. ^ Approved names”. IAU. 2020年11月11日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、PSR B1257+12 Cに関するカテゴリがあります。

座標: 13h 00m 03.58s, +12° 40′ 56.5″


PSR B1257+12 D

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/09 09:18 UTC 版)

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PSR B1257+12 D
星座 おとめ座
分類 太陽系外惑星(撤回)
Template (ノート 解説) ■Project

PSR B1257+12 Dは、おとめ座の方角に約980光年の位置にある、中性子星PSR B1257+12の周囲を公転する第4の天体として2度説明された。1つは地球の100倍以上の質量を持つ木星型惑星、もうひとつは地球の0.0004倍という極めて微小な天体である。しかし、2013年現在はどちらの天体の存在も否定されている。

1996年の発見

1996年、PSR B1257+12 から40AUの軌道を公転している、土星質量程度の地球の100倍の質量の木星型惑星が発見され、この惑星系の4番目の惑星ということで、PSR B1257+12 D と名づけられた[1]。しかしこの発見は、現在では撤回されており、この惑星を示すシグナルは小惑星か彗星から来たのだろうと考えられている。

2002年の発見

2002年、今度はPSR B1257+12から2.6AU離れた軌道を3.5年かけて公転している、極めて微小な天体の存在が報告された。質量は冥王星の5分の1(ケレスの2.4倍)しかなく、直径は1000kmに満たないと考えられていた。しかし2012年になって、この天体の存在を示すパルスの変動が定期的に示されていないことから発見は撤回された[2]

名前

PSR B1257+12の周りを公転する天体は、中心星からの距離の順にABC、Dと名付けられている。これらの名前が太陽系外惑星の通常の命名規則と異なるのは、この惑星が発見された時点では、太陽系外惑星の命名の慣習が出来上がっていなかったためである。太陽系外で発見された初めての惑星であり、またパルサーの周りを公転する惑星であったため、最初の2個の惑星には、大文字のBとCという名前を与えられた。最初の2つより内側の軌道を通る3番目の惑星が系の中に発見されると、Aという名前が付けられ、その後、外側に4番目の天体として発見されたため、この天体はDと名づけられた。

関連項目

出典

  1. ^ The Pulsar Planets Update SAO/NASA Astrophysics Data System (ADS)
  2. ^ Discovery of pulsar planets SciVerse

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