OTSニュートラムテクノポート線の編入
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「Osaka Metro南港ポートタウン線」の記事における「OTSニュートラムテクノポート線の編入」の解説
コスモスクエア駅 - 中ふ頭駅間は大阪港トランスポートシステム (OTS) の南港・港区連絡線(ニュートラムテクノポート線)として1997年に開業した。 大阪府咲洲庁舎(コスモタワー、当時は大阪ワールドトレードセンタービルディング)やアジア太平洋トレードセンターなどがある南港コスモスクエア地区の交通を担っているが、運賃体系が異なっていた(2005年6月時点で大人全線230円均一)ため通算運賃が割高となり、利用者数が開業当初の見込みより低迷していた。そこで、大阪市交通局(当時)のニュートラムと運賃体系を統一することで運賃を値下げして利用者増加を図ることになり、大阪港トランスポートシステムは2005年2月9日に鉄道事業廃止届を提出するとともに、ニュートラムテクノポート線のコスモスクエア - トレードセンター前間の線路以外の施設と車両などを大阪市に売却し、第三種鉄道事業者として線路を第二種鉄道事業者となる大阪市交通局に貸与する形を採り、トレードセンター前 - 中ふ頭間については軌道事業を大阪市交通局に譲渡した。同年7月1日から大阪市交通局はこれらの区間を南港ポートタウン線の一部として運営することになった。なお、2018年4月1日の大阪市営地下鉄民営化に伴い、当路線の運営も大阪市高速電気軌道に移管された。 また、それまで弁天町駅と南港を結び、OTS線に比べ運賃が安いため利用者もそれなりに多かった大阪市営バスの44・44A系統(弁天町バスターミナル - ポートタウン東駅前・南港バスターミナル)が、上記のOTS線移管に伴う運賃の値下げにより乗客が減少することが見込まれるため、2005年8月16日から運行経路と区間が変更され、本数もこれまでより削減された(のちに同路線の南港への乗り入れもなくなった)。詳細は「大阪市営バス酉島営業所#44号系統」を参照。 また、2005年7月からの値下げなどの効果によりコスモスクエア駅、トレードセンター前駅の平均乗車人員は、値下げ前と比べて約 15 - 30%増えている。 運営者および施設保有者(2005年6月以前)路線名 南港ポートタウン線 ニュートラムテクノポート線 運営者 住之江公園 大阪市交通局(軌道経営者) フェリーターミナル 大阪市交通局(第一種) 中ふ頭 大阪港トランスポートシステム(軌道経営者) トレードセンター前 大阪港トランスポートシステム(第一種) コスモスクエア 施設保有者 運営者および施設保有者(2018年4月以降)路線名 南港ポートタウン線 運営者 住之江公園 大阪市高速電気軌道(軌道経営者) フェリーターミナル 大阪市高速電気軌道(第一種) 中ふ頭 大阪市高速電気軌道(軌道経営者) トレードセンター前 大阪市高速電気軌道(第二種) コスモスクエア 施設保有者 大阪港トランスポートシステム(第三種) 2005年7月から2018年3月までは大阪市交通局が軌道経営者および第一種・第二種鉄道事業者
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