OTSテクノポート線の編入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 19:47 UTC 版)
「Osaka Metro中央線」の記事における「OTSテクノポート線の編入」の解説
コスモスクエア駅 - 大阪港駅間は大阪港トランスポートシステム (OTS) の南港・港区連絡線(テクノポート線)として1997年に開業した。 大阪府咲洲庁舎(コスモタワー、当時は大阪ワールドトレードセンタービルディング)やアジア太平洋トレードセンター (ATC) などがある南港コスモスクエア地区と大阪市中心部を結ぶ役割を担っているが、運賃体系が別立て(2005年6月時点で大人全線230円均一)のため通算運賃が割高となり、利用者数が開業当初見込みより低迷していた。そこで、大阪市営地下鉄と運賃体系を統一することで運賃を値下げして利用者増加を図ることになり、大阪港トランスポートシステムは2005年2月9日に鉄道事業廃止届を提出するとともに、テクノポート線大阪港駅 - コスモスクエア駅間の線路以外の施設・車両などを大阪市に売却し、第三種鉄道事業者として線路を大阪市交通局に貸与する形をとり、同年7月1日から大阪市交通局は第二種鉄道事業者として同区間を中央線の一部として運営することになった。 なお、それまで弁天町と南港を結び、OTS線に比べ運賃が安いため利用者もそれなりにいた大阪市営バスの44・44A系統(弁天町バスターミナル - ポートタウン東駅前・南港バスターミナル)が、前述のOTS線移管に伴う運賃の値下げにより乗客が減少することが見込まれるため、2005年8月16日から運行経路と区間が変更され、本数もこれまでより削減された。詳細は「大阪シティバス酉島営業所#84号系統」を参照。 乗務員は大阪市交・OTS両社局ともコスモスクエア駅 - 長田駅間を通しで乗務していた。 運営者および施設保有者(2005年6月以前)路線名 テクノポート線 中央線 東大阪線 運営者 コスモスクエア 大阪港トランスポートシステム(第一種) 大阪港 大阪市交通局(軌道経営者) 長田 近畿日本鉄道(軌道経営者) (鉄軌分界点) 近畿日本鉄道(第一種) 生駒 施設保有者 運営者および施設保有者(2018年4月以降)路線名 中央線 けいはんな線 運営者 コスモスクエア 大阪市高速電気軌道(第二種) 大阪港 大阪市高速電気軌道(軌道経営者) 長田 近畿日本鉄道(軌道経営者) (鉄軌分界点) 近畿日本鉄道(第一種) 生駒 近畿日本鉄道(第二種) 学研奈良登美ヶ丘 施設保有者 大阪港トランスポートシステム(第三種) 奈良生駒高速鉄道(第三種) 2005年7月から2018年3月までコスモスクエア駅 - 長田駅間については大阪市交通局が軌道経営者および第二種鉄道事業者 2006年3月27日、近鉄けいはんな線生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間が開業。近鉄東大阪線長田駅 - 生駒駅間についても合わせてけいはんな線に改称。
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