NA8Cシリーズ1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:31 UTC 版)
「マツダ・ロードスター」の記事における「NA8Cシリーズ1」の解説
1993年7月にマイナーチェンジが行なわれ、1,600ccのB6型エンジンを改良して1,800ccのBP型エンジンに変更された。排気量の拡大は国内外からの1,600ccエンジンのパワー不足を指摘する声を反映したもので、この改良を受けて型式もNA8C型となる。ボア78.0×ストローク83.6mmからボア83.0×ストローク85.0mmに拡大され、バルブタイミングのさらなる高速化なども行なわれ、最高出力は10ps、最大トルクは2kgf・mアップしている。また、トルクは全体的にアップ(特に低中回転域が向上)しており、それに合わせてファイナルギアが4.3から4.1に変更。また、ボディの補強やブレーキローターの大型化、LSDのビスカス式からトルセンへの変更、ホイールのリム幅の拡大などが行なわれた。これらの改良により重量も増加してしまい車重は40kg程度増加してノーマル車で980kg、それ以外で990kgとなった(AT車は1,020kg)。出力やトルクはアップしたものの、ファイナルギアレシオの設定(4.3から4.1へ変更)や補強による重量増によってパワーアップはほぼ相殺されてしまった。 グレード構成は従来の4種類に加え、Vスペシャルにタイプ2を追加。Vスペシャルタイプ2にはVスペシャルの装備に加え、タンカラーの幌が装備された。また、Vスペシャルのタイプ1、タイプ2ともにオープンカー用に開発されたセンソリーサウンドシステムを標準装備する。さらにノーマルグレード以外には電動アンテナを採用(ノーマルグレードは従来の着脱式アンテナ)。スペシャルパッケージとVスペシャルに電動格納式のドアミラーを採用。ボディカラーはノーマルとスペシャルパッケージが「クラシックレッド」「シルバーストーンメタリック」「シャストホワイト」の3色、Sスペシャルが「ブリリアントブラック」とシリーズ1専用となるオートザム車から転用の「ラグナブルーメタリック」の2色、Vスペシャルが「ブリリアントブラック」「ネオグリーン」の2色が初期のラインナップで、1994年12月にノーマルに「ブリリアントブラック」、VスペシャルとSスペシャルに「シャストホワイト」追加された。価格はNA6CE型から5万円程度上昇。Vスペシャルのみセンソリーサウンドシステムの装備などの影響で大幅に価格が上昇して230 - 240万円(約20万円増)となっている。
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