松村 禎三
京都市生まれ。1949年旧制第三高等学校を卒業後、上京。池内友次郎、伊福部昭に師事。55年、『序奏と協奏的アレグロ』が日本音楽コンクール第1位に入賞、デビュー作となる。池内流のフランス的な響き、また伊福部流の原始主義的オスティナート、そしてアジア的なエネルギーから示唆を得て、半音階的なオスティナートと、それによる群的な響きを特徴とする独自の作風を確立。作品に、尾高賞受賞の《管弦楽のための前奏曲》(68)、ピアノ協奏曲第1番(73)、同第2番(78)、オペラ「沈黙」(93)など。映画音楽、劇音楽の分野でも優れた作品を多く残した。東京芸術大学名誉教授、相愛大学客員教授等を歴任。京都音楽賞大賞、勲四等旭日小綬章受章など受賞多数。07年8月、78歳で他界した。
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