MTM化および1000形編成へのサハ770形の挿入
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「京急700形電車 (2代)」の記事における「MTM化および1000形編成へのサハ770形の挿入」の解説
1974年(昭和49年)10月のダイヤ改正で朝ラッシュ時にもっとも混雑する普通列車に700形6両編成が投入され、同時にオイルショックに対応した節電ダイヤで日中に3両編成の普通列車が設定されたため、これに運用される700形3両編成が組まれた。1974年10月・11月に729・731・739・741の各編成からサハ770形偶数車が外され、編成から外されたサハ770形は久里浜工場に留置されたが、車両が痛むため、後に金沢検車区に移動している。1975年5月に727・733編成も3両化され、1975年6月にはずされたサハ770形6両が2両ずつ1000形1013(770 - 798組込)、1021(752 - 760組込)、1009(762 – 764組込)の各編成の3両目・4両目に組み込まれ、6両編成となった。浦賀方に連結されたサハ752・762・770の電動発電機、電動空気圧縮機は取り外された。 1000形4両にサハ770形2両を組み込んだ6両編成では加速度が著しく低下し、扉数が異なることから都営地下鉄1号線乗入運用にも充当できないため、1975年9月に1009編成が1025編成から転用された1139 – 1140を、11月に1013編成が1041編成から転用された1217 – 1214を品川寄りから3両目・4両目に組み込んで8両編成となり、8両編成の浦賀寄りから5両目・6両目にサハ770形が組み込まれるよう変更された。1021編成に組み込まれたサハ752・サハ760は1978年3月に編成から外され、1000形サハ770形混成の6両編成は消滅した。6両編成時の加速度は弱め界磁率を25 %から20 %に変更した状態で0.58 m/s2、同じ条件の8両編成で0.67 m/s2だった。 8両編成は組み込まれる1000形編成を何回か入れ替え、サハ770形も入れ替わりながら本数を増減させ、1980年2月まで運用された。サハ770形は800形の増備とともに原編成に復帰し、1980年2月までに全編成が製造時の編成に戻っている。 MTM3両編成は3両編成及び2本組み合わせた6両編成として運用されたほか、1976年(昭和51年)3月から1979年(昭和54年)7月まで3両編成で空港線でも運用された。
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