MSX FM-PAC(YM2413(OPLL))
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 01:35 UTC 版)
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それまで前述のPSGのみを内蔵音源としていたMSXでは1988年にバックアップメモリを含む形でFM音源拡張カートリッジがFMPACの商品名で発売された。FM音源部のMSX規格内での名称はMSX-MUSIC。発音数はFM音源9音、もしくはFM音源6音+リズム音源5音だったが、2オペレータのFM音源である上に任意にパラメータを指定できる音色の種類が1種類に限られ、出力もモノラルである点は同世代の他機種と比較して劣っているが、反面、販売価格は7800円と他の機種のオプション音源ボードよりも安価に設定された。その価格設定や機能により対応ゲームが続々と発売された為、MSX2+では正式なオプション仕様として規格に取り込まれ、実際にはオプション仕様であるにもかかわらず、発売された本体で搭載されていないものは一部に限られ、MSX2+以降の事実上標準内蔵音源となった。MSX2の規格ではMSX-AUDIOという形で1986年にMSX-AUDIO(OPL)という規格が正式にオプションとして定義されており、商品となるFS-CA1が翌年に発売されている。そのハードウェア仕様により高価だったこと、並びに発売された製品形状が特殊で利用可能な機種を選んだことなどにより普及せず、本体仕様として包含した機種が発売されることもなかった。そのサブセットの廉価版としてMSX-MUSICは規定された。
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