M形吸入方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 12:21 UTC 版)
「masahiro万年筆製作所」の記事における「M形吸入方式」の解説
M形吸入方式はmasahiro万年筆製作所が独自に開発した万年筆のインク吸入方式。従来のインク吸入方式に比べて、万年筆の軸内部に注入出来るインクの容量が非常に多いという特徴がある。ゴム製品などの消耗品を一切使用せず、インク吸入機構の全てをエボナイトで製作していることから、劣化する可能性が限りなく低く、完全なメンテナンスフリー性を実現したとされる。またM形吸入方式は旧来のインク止め式の機能も有しており、飛行機に乗るなどといった急激な気圧の変化にもインクタンクとペン芯の遮断という形で対応可能。日本の筆記用具メーカーであるパイロット(現:パイロットコーポレーション)がかつて開発したA式と呼ばれるインク吸入方式に着想を得て、M形吸入方式開発の参考にしたという。M形吸入方式という名前は長さを測定するノギスの最も標準的なタイプであるモーゼル形ノギスの略称「M形ノギス」に由来する。旧モデルはパイロット社のペン先を使用していたが、現在はドイツのボック社のペン先を使用している。具体的なインク吸入方法はペン先をインクにつけ、軸後端を引き出し、上下の往復動作を繰り返すというもの(公式youtubeチャンネルを参照)。M形吸入方式は司法試験などの大量筆記を必要とする試験用の万年筆としてもmasahiro万年筆製作所が自信を持ってすすめている
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