LPガス、天然ガス等と他燃料の組み合わせ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 22:47 UTC 版)
「バイフューエル」の記事における「LPガス、天然ガス等と他燃料の組み合わせ」の解説
LPG、CNG(圧縮天然ガス)と予備燃料としてガソリンを合わせて使用するものが最も普及している。これは、ガスを補給するインフラがまだ十分でないため、予備燃料としてガソリンを使用することができるからである。1エンジン・2フュエルシステムとも呼ばれる。 特に、欧州・北米のほとんどのLPG車のエンジンは、バイフューエルである。LPG車は、全世界で約900万台(2005年)2010年では1580万台にも達し、CNG車は約200万台(2005年)2010年では1500万台が普及している。しかし、その多くは予備燃料としてガソリンを保有・使用可能なバイフューエル車である。この理由として、ガス燃料車は、そのほとんどがガソリン車からの改造であることが挙げられる。欧州では、ディーラーでもカーステレオをつけるように直ぐ改造が可能である。 代替燃料としてのガス車は、低コスト・排ガスのクリーンさから都市内での走行制限がない(オランダ、フランス・パリ市・イギリス・ロンドン等)ため、多数普及している。その際に「燃料切れ」の恐怖感を緩和する為の「予備燃料的な」利用方法として編み出されたシステムである。 バイフューエル車を量産しているメーカーは少なく、世界中の自動車メーカーで量産しているのは、2004年現在、ボルボだけであり、LPG・CNGともセダン、ワゴンで8車種を生産している。その台数は年間2万台近くになる。(2006年にLPG生産中止、2009年にCNG生産中止、その後メーカー純正後付システムで再展開)。2000年からはインド・マルチスズキがワゴンRプラスとしてLPG、CNGバージョンを市販、2010年代には、韓国キアが1Lカー「モーニング」でバイフューエル量産車に参入してきている。
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