クマー・ロッカーとは？わかりやすく解説

クマー・ロッカー
*Kumar Rocker*
テキサス・レンジャーズ #80
	ヴァンダービルト大学時代; （2019年5月5日）
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	アラバマ州モンゴメリー
生年月日	1999年11月22日（25歳）
身長; 体重	6' 5" ＝約195.6 cm; 250 lb ＝約113.4 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2022年トリシティ・バレーキャッツ（英語版）と契約
初出場	2024年9月12日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ノース・オコニー高等学校（英語版）; ヴァンダービルト大学; トリシティ・バレーキャッツ（英語版） (2022); テキサス・レンジャーズ (2024 - );
	この表について

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クマル・ロッカー
クマール・ロッカー

クマー・ロッカー（Kumar Rocker, 1999年 11月22日 - ）は、アメリカ合衆国アラバマ州モンゴメリー出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。MLBのテキサス・レンジャーズ所属。

経歴

プロ入り前

高校時代はU-18のアメリカ合衆国代表に選出された^[1]。2018年のMLBドラフト38巡目（全体1146位）でコロラド・ロッキーズから指名されたが、契約せずにヴァンダービルト大学へ進学した^[2]^[3]。

大学1年目からエースとして活躍し、2019年6月8日のデューク大学戦で19奪三振を奪いノーヒットノーランを達成した^[4]。チームは勢いに乗りカレッジ・ワールドシリーズまで勝ち上がり、ミシガン大学に勝利して優勝。自身はシリーズ最優秀選手賞を受賞した。この年は12勝5敗の成績を記録し、ベースボール・アメリカのフレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに選出された^[5]。この活躍により、多くのメディアから2021年のMLBドラフトでの全体1位指名を予想されるようになった^[6]。

その後は球速の低下やチームメイトのジャック・ライターの台頭もあり評価を落とした。2021年に2年ぶりにカレッジ・ワールドシリーズに進出し、ミシシッピ州立大学（英語版）と対戦。勝利した方が優勝となる第3戦に先発登板したが、5回途中5失点で降板し、チームも敗れた^[7]。その後、この年のMLBドラフト1巡目（全体10位）でニューヨーク・メッツから指名された^[8]。当初は契約金600万ドルで基本合意に達していたが、指名後のメディカルチェックにてメッツが右肘の状態に難色を示して交渉が難航し、期限までに契約が成立しなかった^[9]。その後大学へは戻らず、独立リーグや海外でのプレーを検討することを明かした^[10]。

プロ入りと独立リーグ時代

2022年5月13日にフロンティアリーグのトリシティ・バレーキャッツ（英語版）と契約した^[11]。5試合（20回）に先発登板して、1勝1敗、32奪三振、防御率1.35という成績を挙げた。

レンジャーズ時代

2022年のMLBドラフト1巡目（全体3位）でテキサス・レンジャーズから指名され^[12]、7月26日に契約金520万ドルで契約した^[13]。契約後は公式戦デビューはせず、レンジャーズの施設でトレーニング施設に専念した。シーズン終了後はアリゾナ・フォールリーグに参加し^[14]、サプライズ・サグアロズ（英語版）で6試合に登板した。

2023年はレンジャーズのスプリングトレーニングに招待選手として参加した。開幕後はA級ヒッコリー・クロウダッズで6試合（28回）に先発登板して、2勝2敗、防御率3.86、42奪三振を記録していたが、5月16日にトミー・ジョン手術を受け^[15]、以降はリハビリでシーズン終了となった。

2024年は7月にルーキー級で実戦復帰。9月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のシアトル・マリナーズ戦に先発登板してメジャーデビューを果たした^[16]。

家族

父親のトレイシー・ロッカー（英語版）は元プロアメリカンフットボール選手であり、現在はNFLのフィラデルフィア・イーグルスでコーチを務めている^[17]。

父方の祖父母はインドからの移民である。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2024	TEX	3	3	0	0	0	0	2	0	0	.000	55	11.2	12	1	6	0	1	14	1	0	6	5	3.86	1.54
MLB：1年		3	3	0	0	0	0	2	0	0	.000	55	11.2	12	1	6	0	1	14	1	0	6	5	3.86	1.54

2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2024	TEX	3	0	2	0	0	1.000
MLB		3	0	2	0	0	1.000

2024年度シーズン終了時

背番号

80（2024年 - ）

脚注

^ Dennis, Ryne. “Rocker’s summer full of travel, World Cup” (英語). Oconee Enterprise. 2021年3月12日閲覧。
^ “MLB Draft Tracker” (英語). MLB.com. 2021年3月12日閲覧。
^ Caldwell, Matthew. “North Oconee's Kumar Rocker signs with Vanderbilt to play baseball” (英語). Athens Banner-Herald. 2021年3月12日閲覧。
^ “Get Access” (英語). The Tennessean. 2021年3月12日閲覧。
^ Cahill, Teddy. “Kumar Rocker Named 2019 College Baseball Freshman Of The Year”. www.baseballamerica.com. 2021年3月12日閲覧。
^ Cahill, Teddy. “Kumar Rocker, Already The 2021 MLB Draft Favorite, Readies For High Expectations”. www.baseballamerica.com. 2021年3月12日閲覧。
^ lalalalaurrrren (2021年7月1日). “Projected 1st-Round MLB Draft Pick Kumar Rocker Struggles In College World Series” (英語). NESN.com. 2021年7月16日閲覧。
^ “Mets select Kumar Rocker in the 2021 First-Year Player Draft” (英語). MLB.com. 2021年7月16日閲覧。
^ “Mets, Kumar Rocker” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月2日閲覧。
^ “ドラ1右腕がメッツと契約合意せず日本球界入りも可能に…前例は鷹スチュワート”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2021年8月2日). 2021年8月2日閲覧。
^ “Kumar Rocker to Join Tri-City ValleyCats” (英語). MiLB.com. 2022年5月13日閲覧。
^ “Draft Day 1: Pick-by-pick rundown, analysis” (英語). MLB.com. 2022年7月18日閲覧。
^ “Texas Rangers sign right-handed pitcher Kumar Rocker, team's first selection in 2022 MLB Draft” (英語). MLB.com. 2022年7月27日閲覧。
^ Jesse Borek (2022年10月5日). “Rocker makes AFL debut: 'He's going to be something special'”. 2025年5月5日閲覧。
^ “Rangers' Kumar Rocker: Will undergo Tommy John surgery” (英語). CBS Sports (2023年5月16日). 2024年9月20日閲覧。
^ “23年ドラフト全体３位のレンジャーズ・ロッカーがデビュー　４回１失点７三振、最速157キロ”. 日刊スポーツ. (2024年9月13日) 2024年9月20日閲覧。
^ Sparks, Adam. “Kumar Rocker leads preseason No. 1 Vanderbilt in bid for repeat title at College World Series” (英語). USA TODAY. 2021年3月12日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Vanderbilt Commodores bio
Kumar Rocker (@KumarRocker) - X（旧Twitter）
Kumar Rocker (@kumar.rocker) - Instagram

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[1] Dennis, Ryne. “Rocker’s summer full of travel, World Cup” (英語). Oconee Enterprise. 2021年3月12日閲覧。

[2] “MLB Draft Tracker” (英語). MLB.com. 2021年3月12日閲覧。

[3] Caldwell, Matthew. “North Oconee's Kumar Rocker signs with Vanderbilt to play baseball” (英語). Athens Banner-Herald. 2021年3月12日閲覧。

[4] “Get Access” (英語). The Tennessean. 2021年3月12日閲覧。

[5] Cahill, Teddy. “Kumar Rocker Named 2019 College Baseball Freshman Of The Year”. www.baseballamerica.com. 2021年3月12日閲覧。

[6] Cahill, Teddy. “Kumar Rocker, Already The 2021 MLB Draft Favorite, Readies For High Expectations”. www.baseballamerica.com. 2021年3月12日閲覧。

[7] urrrren (2021年7月1日). “Projected 1st-Round MLB Draft Pick Kumar Rocker Struggles In College World Series” (英語). NESN.com. 2021年7月16日閲覧。

[8] “Mets select Kumar Rocker in the 2021 First-Year Player Draft” (英語). MLB.com. 2021年7月16日閲覧。

[9] “Mets, Kumar Rocker” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月2日閲覧。

[10] “ドラ1右腕がメッツと契約合意せず日本球界入りも可能に…前例は鷹スチュワート”. Full-Count（フルカウント） ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2021年8月2日). 2021年8月2日閲覧。

[11] “Kumar Rocker to Join Tri-City ValleyCats” (英語). MiLB.com. 2022年5月13日閲覧。

[12] “Draft Day 1: Pick-by-pick rundown, analysis” (英語). MLB.com. 2022年7月18日閲覧。

[13] “Texas Rangers sign right-handed pitcher Kumar Rocker, team's first selection in 2022 MLB Draft” (英語). MLB.com. 2022年7月27日閲覧。

[14] Jesse Borek (2022年10月5日). “Rocker makes AFL debut: 'He's going to be something special'”. 2025年5月5日閲覧。

[15] “Rangers' Kumar Rocker: Will undergo Tommy John surgery” (英語). CBS Sports (2023年5月16日). 2024年9月20日閲覧。

[16] “23年ドラフト全体３位のレンジャーズ・ロッカーがデビュー　４回１失点７三振、最速157キロ”. 日刊スポーツ. (2024年9月13日) 2024年9月20日閲覧。

[17] Sparks, Adam. “Kumar Rocker leads preseason No. 1 Vanderbilt in bid for repeat title at College World Series” (英語). USA TODAY. 2021年3月12日閲覧。

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年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2024	TEX	3	3	0	0	0	0	2	0	0	.000	55	11.2	12	1	6	0	1	14	1	0	6	5	3.86	1.54
MLB：1年		3	3	0	0	0	0	2	0	0	.000	55	11.2	12	1	6	0	1	14	1	0	6	5	3.86	1.54

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2024	TEX	3	0	2	0	0	1.000
MLB		3	0	2	0	0	1.000

表話編歴テキサス・レンジャーズロースター
投手	43 ショーン・アームストロング 70 ケイレブ・ボーシュリー（英語版） 61 コディ・ブラッドフォード（故障者リスト） 30 マーク・チャーチ（英語版） 46 パトリック・コービン -- ホセ・コルニエル（英語版） -- ルイス・クルベロ（英語版） 48 ジェイコブ・デグロム 17 ネイサン・イオバルディ 58 ヘルソン・ガラビト 62 ロバート・ガルシア 22 ジョン・グレイ（故障者リスト） 77 ルーク・ジャクソン 67 ジェイコブ・ラッツ 35 ジャック・ライター 51 タイラー・マーリー 55 クリス・マーティン 41 ホビー・ミルナー 80 クマー・ロッカー（故障者リスト） 84 ウィンストン・サントス（英語版） 66 ジョシュ・スボーツ（故障者リスト） 82 エミリアーノ・テオド（英語版） 71 ジェイコブ・ウェブ 60 コール・ウィン
捕手	18 タッカー・バーンハート 28 ジョナ・ハイム 11 カイル・ヒガシオカ（故障者リスト）
内野手	21 ジェイク・バーガー 13 ブレイン・クリム（英語版） 20 エセキエル・デュラン 56 ジャスティン・フォスキュー 6 ジョシュ・ヤン 24 ジョナサン・オルネラス 5 コーリー・シーガー 2 マーカス・セミエン 8 ジョシュ・スミス
外野手	32 エバン・カーター 53 アドリス・ガルシア 38 ダスティン・ハリス（英語版） 36 ワイアット・ラングフォード 1 ケビン・ピラー 3 レオディ・タベラス
指名打者	4 ジョク・ピーダーソン
監督・コーチ	15 ブルース・ボウチー（監督） 81 ルイス・ウルエタ（英語版）（ベンチコーチ） -- ブレット・ブーン（打撃コーチ） 89 ジャスティン・ビエル（英語版）（打撃コーチ） 86 セス・コナー（英語版）（打撃コーチ補佐） 31 マイク・マダックス（投手コーチ） 85 デーブ・ブッシュ（投手コーチ補佐） 64 コーリー・ラグスデール（英語版）（一塁コーチ） 27 トニー・ビーズリー（英語版）（三塁コーチ） 83 ジョーダン・タイグス（英語版）（ブルペンコーチ） 88 ボビー・ウィルソン（捕手コーチ） 87 ブレット・ヘイズ（クオリティ・コントロールコーチ） -- パット・キャントウェル（ブルペン捕手） -- チェイス・カサリ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧 2025年5月5日更新

表話編歴 2021年MLBドラフト1巡目指名選手
1巡目指名	1位：ヘンリー・デービス (PIT) 2位：ジャック・ライター (TEX) 3位：ジャクソン・ジョーブ (DET) 4位：マーセロ・マイヤー (BOS) 5位：コルトン・カウザー (BAL) 6位：ジョーダン・ロウラー (ARI) 7位：フランク・モジカト（英語版） (KC) 8位：ベニー・モンゴメリー (COL) 9位：サム・バックマン (LAA) 10位：クマー・ロッカー (NYM、契約せず) 11位：ブレイディ・ハウス (WSH) 12位：ハリー・フォード (SEA) 13位：アンドリュー・ペインター (PHI) 14位：ウィル・ベッドナー (SF) 15位：サル・フレリック (MIL) 16位：カリル・ワトソン (MIA) 17位：マット・マクレイン (CIN) 18位：マイケル・マグリービー（英語版） (STL) 19位：ガナー・ホグランド (TOR) 20位：トレイ・スウィーニー (NYY) 21位：ジョーダン・ウィックス (CHC) 22位：コルソン・モンゴメリー (CWS) 23位：ギャビン・ウィリアムズ (CLE) 24位：ライアン・キューシック (ATL) 25位：マックス・マンシー (OAK) 26位：チェイス・ペティ (MIN) 27位：ジャクソン・メリル (SD) 28位：カーソン・ウィリアムズ (TB) 29位：マダックス・ブランズ（英語版） (LAD)
補足指名	30位：ジェイ・アレン (CIN)
戦力均衡	31位：ジョー・マック (MIA) 32位：タイ・マッデン (DET) 33位：タイラー・ブラック (MIL) 34位：クーパー・キニー (TB) 35位：マシュー・ネルソン（英語版） (CIN) 36位：ノア・ミラー（英語版） (MIN)

表話編歴 2022年MLBドラフト1巡目指名選手
1巡目指名	1位：ジャクソン・ホリデイ (BAL) 2位：ドリュー・ジョーンズ (ARI) 3位：クマー・ロッカー (TEX) 4位：テルマー・ジョンソン (PIT) 5位：イライジャ・グリーン (WSH) 6位：ジェイコブ・ベリー (MIA) 7位：ケイド・ホートン (CHC) 8位：ブルックス・リー (MIN) 9位：ギャビン・クロス (KC) 10位：ゲイブリエル・ヒューズ (COL) 11位：ケビン・パラダ (NYM) 12位：ジェイス・ヤン (DET) 13位：ザック・ネト (LAA) 14位：ジェット・ウィリアムズ (NYM) 15位：ディラン・レスコ (SD) 16位：チェイス・デローター (CLE) 17位：ジャスティン・クロフォード (PHI) 18位：キャム・コリアー (CIN) 19位：ダニエル・スーサック (OAK) 20位：オーウェン・マーフィー (ATL) 21位：コール・ヤング (SEA) 22位：クーパー・ジャーピー（英語版） (STL) 23位：ブランドン・バリエラ (TOR) 24位：マイキー・ロメロ（英語版） (BOS) 25位：スペンサー・ジョーンズ (NYY) 26位：ノア・シュルツ (CWS) 27位：エリック・ブラウン・ジュニア (MIL) 28位：ドリュー・ギルバート (HOU) 29位：ゼイビア・アイザック (TB) 30位：レジー・クロフォード (SF)
補足指名	31位：スターリン・トンプソン（英語版） (COL) 32位：サル・スチュワート（英語版） (CIN)
戦力均衡	33位：ディラン・ビーバーズ（英語版） (BAL) 34位：ランドン・シムズ（英語版） (ARI) 35位：JR・リッチー（英語版） (ATL) 36位：トーマス・ハリントン（英語版） (PIT) 37位：ジャスティン・キャンベル（英語版） (CLE) 38位：ジョーダン・ベック (COL) 39位：ロビー・スネリング (SD)

クマー・ロッカーとは？わかりやすく解説