K Desktop Environment 3
(KDE 3 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 17:54 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動K Desktop Environmet 3はK Desktop Environment (KDE) の第3シリーズのリリースである。このリリースは6つのメジャーリリースを含んでいる。KDE Software Compilation 4のリリースののち、バージョン3.5はTrinityにフォークされた。
K Desktop Environment 3.0
K Desktop Environmet 3.0は、ネットカフェや企業による利用で、ユーザがソフトウェアの全ての部分に対するアクセスの権限を行うことを不許可にすることが可能で、キオスク環境のような制限された使用法のよりよいサポートが導入された[1]。
K Desktop Environmet 3.0では、新しい印刷のフレームワーク、KDEPrintが登場した。これは、モジュラーデザインになっており、CUPS、CPRng、LDP/LPRといった異なった印刷エンジンをサポートしている。KDEPrintはコマンドラインインタフェース、フレームワーク、GUIによる設定を提供しており、これはOpenOffice.orgやMozilla、Acrobat Readerなどの非KDEアプリケーションにもアクセス可能である[2]。
このリリースはまた、KDEアプリケーションの中心的なアドレス帳を提供する、新たなKDEアドレス帳ライブラリを導入している[2]。
K Desktop Environment 3.1
K Desktop Environmet 3.1ではKeramikという新しいウィンドウのテーマと、Crystalという新しいアイコンのスタイルが導入されるとともに、いくつかの機能強化が行われた[3]。
このリリースではKontactを通じたLDAPの統合が大幅に強化されており、Microsoft Exchange 2000への互換性がKOrganizerでは確保されている。他の改善点としては、Konquerorでのタブブラウジングや、KGetと名付けられた新しいダウンロードマネージャXineに基づく新たなマルチメディアプレーヤーのプラグイン、デスクトップ共有のフレームワークなどがある[3]。
K Desktop Environment 3.2
K Desktop Environmet 3.2は、ウェブフォームやEメールのインラインのスペルチェックや、RDPプロトコルのサポート、パフォーマンスとFreedesktop.org標準への準拠などが行われた。アップルのSafariウェブブラウザとKDEコミュニティの協力により、KDEのウェブサポートはウェブ標準に対する準拠を向上させ、パフォーマンスの向上も見られる[4]。
このリリースには、JuKやKopete、KWalletなどの新しいアプリケーションが含まれている。
K Desktop Environment 3.3
K Desktop Environmet 3.3は他のデスクトップのコンポーネントとの統合に注力した。KontactはグループウェアアプリケーションであるKolabとKpilotに統合され、Konquerorはインスタントメッセージングの連絡先に対するよりよいサポートを提供した。JuKは、K3bを用いての音楽CDを焼くことをサポートする[5]。
このリリースには、Kolourpaintや、KWordQuiz、KLatin、KTurtleなどの新しいアプリケーションが含まれている。
K Desktop Environment 3.4
K Desktop Environmet 3.4は、アクセシビリティを向上させることに注力した。テキスト音声変換システムのサポートが、Konqueror、Kate、KPDR、スタンドアロンのKSayltで追加されている。また、新たなハイコントラストスタイルのアイコンとモノクロのアイコンが追加され、全てのKDEアイコンを2つの希望する色で着色するアイコンエフェクトも追加されている[6]。
K Desktop Environment 3.5
K Desktop Environmet 3.5のリリースは、統合され簡単にインストールできるウィジェットを提供するSuperKarambaを加えた。Konquerorは広告ブロックを追加したほか、FirefoxやInternet Explorerよりも早く、2番目にAcid2テストを追加したブラウザになった。KopeteはMSNとYahoo! IMのプロトコルでWebカメラをサポートするようになった[7]。KDE Software Compilation 4のリリース後、K Desktop Environmet 3.5はTrinityとしてフォークされている。
脚注
出典
- ^ Waldo Bastian (2004年11月12日). “KIOSK Admin Tool user manual”. KDE. 2013年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月26日閲覧。
- ^ a b “KDE 3.0 Released to public”. KDE Community. KDE e.V. (2002年4月3日). 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月3日閲覧。
- ^ a b “KDE 3.1 Release Announcement”. KDE community. KDE e.V. (2003年1月28日). 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月3日閲覧。
- ^ “Announcing KDE 3.2”. KDE Community. KDE e.V. (2004年2月3日). 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月3日閲覧。
- ^ “Announcing KDE 3.3”. KDE community. KDE e.V. (2004年8月19日). 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月3日閲覧。
- ^ “Announcing KDE 3.4”. KDE Community. KDE e.V. (2005年3月16日). 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月3日閲覧。
- ^ K Desktop Environment 3.5 Released Archived 2006-04-24 at the Wayback Machine.
外部リンク
|
KDE 3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:27 UTC 版)
2002年4月3日 - KDE 3.0リリース - 新しい印刷フレームワークの採用。 2003年1月28日 - KDE 3.1リリース - 新しいテーマの採用。Konquerorでのタブブラウジング対応。 2004年2月3日 - KDE 3.2リリース - freedesktop.orgへのさらなる対応。Kopete、Kontactなどさまざまな新しいソフトウェアの追加。 2004年8月19日 - KDE 3.3リリース - Kontactの改良。インスタントメッセージングへのさらなる対応。 2005年3月16日 - KDE 3.4リリース - アクセシビリティ面での改良。Dbus/Halのサポート。 2005年11月29日 - KDE 3.5リリース - SuperKarambaウィジットエンジン。Webカメラのサポート。KHTMLの改良。 KDE 3.0 KDE 3.1 KDE 3.2 KDE 3.3 KDE 3.4 KDE 3.5
※この「KDE 3」の解説は、「KDE」の解説の一部です。
「KDE 3」を含む「KDE」の記事については、「KDE」の概要を参照ください。
- KDE 3のページへのリンク