IPv4でのTCPチェックサム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 19:49 UTC 版)
「Transmission Control Protocol」の記事における「IPv4でのTCPチェックサム」の解説
IPv4上のTCPの場合、チェックサム計算法は RFC 793 で定義されている。 チェックサム・フィールドは、ヘッダおよびテキストの全16ビットワードの1の補数の総和の1の補数の下位16ビットである。オクテット数が奇数の場合、最後のオクテットの右にゼロの列をパディングして16ビットワードにしてからチェックサムを計算する。このパディングはセグメントの一部として送信することはない。チェックサム計算時、チェックサム・フィールド自体はゼロとして計算する。 言い換えれば、正しくパディングした後、全16ビットワードを1の補数表現で加算していく。そして総和をビット毎に反転してチェックサム・フィールドに挿入する。チェックサム計算時には、IPv4パケットヘッダを真似た擬似ヘッダも含めて行うことになっている。擬似ヘッダを含めたチェックサム計算範囲を以下に示す。 チェックサム計算用TCP擬似ヘッダ (IPv4)ビットオフセット0–34–78–1516–310送信元IPアドレス 32あて先IPアドレス 64ゼロ プロトコル番号 (6) パケット長 96送信元ポート 送信先ポート 128シーケンス番号 160確認応答番号 192ヘッダ長 予約 フラグ群 ウィンドウサイズ 224チェックサム 緊急ポインタ 256オプション(あれば) 256/288+ データ 上のピンクの部分はIPv4ヘッダの一部である。プロトコル番号はTCPでは 6 である。パケット長はTCPヘッダとデータの合計の長さである。
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