天には栄え
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 14:14 UTC 版)
天には栄え、(あめにはさかえ、英語: Hark! The Herald Angels Sing、 聴け!天の使いの紡ぐ御歌 )は、代表的なクリスマス・キャロル、クリスマスの讃美歌。
概要
歌詞はチャールズ・ウェスレーによって作詞された(1739年出版)。チャールズ・ウェスレーは、メソジスト・リバイバルで用いられた、ジョン・ウェスレーの弟である。ただし当初のウェスレーの歌詞は今のものとはかなり違っており、現行の歌詞はメソジストの指導者のひとりであったジョージ・ホウィットフィールドによる改訂を経ている[1]。
曲は、1840年に印刷術発明400年記念祝典のためにフェリックス・メンデルスゾーンによって作された男声合唱と管弦楽のためのカンタータ「祝典歌 (Festgesang) 」(WoO 9, MWV D 4, 別名「グーテンベルク・カンタータ」)の第2曲(Vaterland, in deinen Gauen)に由来する。
1855年にイギリスの音楽家ウィリアム・H・カミングズ (William Hayman Cummings) がホウィットフィールド版の歌詞をメンデルスゾーンの曲にあわせて歌うことを考案し、1861年に出版された『古今聖歌集』に収録されて普及した[1]。
日本では1903年の讃美歌第60番「かみにはさかえ」、1954年の讃美歌第98番「天には栄え」、讃美歌21第262番「聞け、天使の歌」、日本福音連盟の聖歌第123番と聖歌の友社の聖歌 (総合版)第71番「聞けや歌声」、カトリック聖歌第652番「あめにはさかえ」、日本聖公会聖歌集第81番「神にはさかえ」として収録されている。
ケンの「めさめよ、わがたま」ウォッツの「さかえの主イエスの」トップレディの「ちとせの岩よ」と共に、イギリスの四大賛美歌と言われる。
聖句
「この地に野宿して、夜群を守りをる牧者ありしが、
— ルカによる福音書2:8-2:15、文語訳聖書
主の使その傍らに立ち、主の榮光その周圍を照したれば、甚く懼る。
御使かれらに言ふ『懼るな、視よ、この民一般に及ぶべき、大なる歡喜の音信を我なんぢらに告ぐ。
今日ダビデの町にて汝らの爲に救主うまれ給へり、これ主キリストなり。
なんぢら布にて包まれ、馬槽に臥しをる嬰兒を見ん、是その徴なり』
忽ちあまたの天の軍勢、御使に加はり、神を讃美して言ふ、
『いと高き處には榮光、神にあれ。:地には平和、主の悦び給ふ人にあれ』
御使等さりて天に往きしとき、牧者たがひに語る
『いざ、ベツレヘムにいたり、主の示し給ひし起れる事を見ん』
英語歌詞
Hark! the herald angels sing,
"Glory to the new born King,
peace on earth, and mercy mild,
God and sinners reconciled!"
Joyful, all ye nations rise,
join the triumph of the skies;
with th' angelic host proclaim,
"Christ is born in Bethlehem!"
Hark! the herald angels sing,
"Glory to the new born King!"
Christ, by highest heaven adored;
Christ, the everlasting Lord;
late in time behold him come,
offspring of a virgin's womb.
Veiled in flesh the Godhead see;
hail th' incarnate Deity,
pleased as man with man to dwell,
Jesus, our Emmanuel.
Hark! the herald angels sing,
"Glory to the new born King!"
Hail the heaven-born Prince of Peace!
Hail the Sun of Righteousness!
Light and life to all he brings,
risen with healing in his wings.
Mild he lays his glory by,
born that man no more may die,
born to raise the sons of earth,
born to give us second birth.
Hark! the herald angels sing,
"Glory to the new born King!"
歌詞翻訳
聞け!天使たちの歌を
「王として生まれられた方に栄光あれ
地には慈悲と平和、
神と罪人を和解させてくださる」
喜びを持って すべての民よ
天の勝利に加われ
天使は宣言する
「キリストはベツレヘムにお生まれになった」
聞け!天使たちの歌うを
「新たな王に栄光あれ!」
キリストは、高き天にて崇められる
キリストは、永遠の主
さだめの時に来られ
処女の胎に宿られた
人となられた神
受肉された神
人の間に住まわれる
イエス様、インマヌエルなるお方
聞け!天使たちの歌うを
「新たな王に栄光あれ!」
たたえよ 平和の君
たたえよ 義の太陽
光といのちをもたらし
主のいやしのつばさ
新しいいのちを与えてくださる
聞け!天使たちの歌うを
「新たな王に栄光あれ!」
収録讃美歌
- 讃美歌(1954年版) 98番
- 讃美歌21 262番
- 聖歌 123番
- 聖歌 (総合版) 71番 (中田羽後訳)
- 新聖歌 79番
- 教会福音讃美歌 89番
- 新生讃美歌 167番
- 教会讃美歌 30番
- 希望の讃美歌 39番
- 日本聖公会聖歌集 81番
- カトリック聖歌集 652番
脚注
- ^ a b Jerry Rushford (2020-11-30), Hymns of the Season: Hark! The Herald Angels Sing, Pepperdine Library News
関連項目
「Hark! The Herald Angels Sing」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
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