H.P.42(H.P.42E)
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H.P.42はアフリカ航路、インド航路用の長距離型であり、カイロに拠点を置いていた。 G-AAGX「ハンニバル」号 試作機ハンニバル(Hannibal)号の最初の飛行は1930年11月14日に行われた。機名は古代カルタゴの将軍ハンニバル・バルカに由来するものである。1940年3月1日、オマーン湾上で、第一次世界大戦のエース、ハロルド・ホイッスラー空軍大佐を含む8名の乗員とともに失われた。 G-AAUC「ホルサ」号 G-AAUCは当初ギリシャ神話の女神ヘカテーにちなんで「ヘカティ(Hecate)」と名づけられたが、すぐに、ヘンゲストの弟で伝説的なイギリスの征服者である「ホルサ(Horsa)」の名に改められた。本機は1931年9月11日に初飛行した。後に「AS981」としてイギリス空軍第271飛行隊に徴用されたが、1940年8月7日、カンバーランド州ホワイトヘブンに近いモズレー・パークの未整地の場所に不時着し、焼失した。 G-AAUD「ハンノ」号 G-AAUD(生産番号42 / 3)は、カルタゴの探検家で、紀元前570年頃にアフリカの大西洋岸を探検した「航海者ハンノ」にちなんで名づけられた。ハンノ(Hanno)号の初飛行は1931年7月19日で、その後H.P.42(W)(ハンニバル級)に改造された。本機はイギリス空軍第271飛行隊に徴用されたが、1940年3月19日、ブリストルのウィットチャーチ空港で、強風のためヘラクレス号と衝突し、修理不能な損害を受けた。 H.P.42「ハンノ」号(G-AAUD) 給油中のハンノ号 G-AAUE「ハドリアン」号 G-AAUE(生産番号42 / 2)は、ローマ皇帝ハドリアヌスの名を取って名づけられた。初飛行は1931年6月24日で、第二次世界大戦の勃発に伴ってイギリス空軍オディアム基地の第271飛行隊に徴用された(シリアルAS982)。ハドリアン(Hadrian)号は1940年12月6日、ドンカスター空港において強風のため係留設備から離脱し、横転して、空港の横の鉄道線路上に転覆した。損傷は甚大で、修理に値しないと判断された。
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