Gekko
Gekkoとは、ニンテンドーゲームキューブに搭載された32ビットマイクロプロセッサの名称である。
Gekkoの開発・製造は、1999年に任天堂と開発契約を結んだIBMが行っている。GekkoはIBMのPC用マイクロプロセッサであるPowerPC 750を家庭用ゲーム機用にカスタマイズした製品となっている。PowerPC 750に比べると、単精度浮動小数点演算の性能向上、データの効率的な処理などの点が改良されている。
Gekkoの後進に当るマイクロプロセッサとしては、更なる低消費電力化が図られ、任天堂のゲーム機「Wii」に採用された「Broadway」がある。
ちなみに、よく似た表記の「Gecko」(ゲッコー)は、Firefoxなどで採用されているオープンソースのブラウザ用HTMLレンダリングエンジンの名称である。
参照リンク
IBM, Nintendo Announce $1 Billion Technology Agreement - (IBM Press releases。英語)
家庭用ゲーム機: | DVD/GAME Player Q DLC Graphics Synthesizer Gekko バーチャルコンソール バーチャルボーイ ファミコン |
Gekko
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 05:58 UTC 版)
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生産時期 | 2000年から |
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設計者 | IBM |
生産者 | IBM |
CPU周波数 | 486MHz |
アーキテクチャ | Power Architecture(32ビット) |
コア数 | 1 |
Power アーキテクチャ |
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Gekko (ゲッコー)は、2000年にゲーム機のニンテンドーゲームキューブのCPU用にカスタマイズされ作られた、IBMによる32ビットのPowerPCマイクロプロセッサである。
開発
このゲームシステムにおけるGekkoの目的は、ゲームの記述や人工知能、衝突検知、ライティング効果やスムーズな変身などの幾何学のグラフィック、システムを通してのグラフィックの移動などを、容易にする事だった。
このプロジェクトは1999年に発表され、IBMと任天堂は約400MHzで稼働するCPUのために10億ドルの契約に合意した。IBMは、"Flipper" グラフィックプロセッサとは別に、タイトでバランスのとれたオペレーションなどの任天堂の要望を確実にするため、既存のPowerPC 750CXeプロセッサを修正する選択をした。このカスタム化は、バスアーキテクチャ、DMA、圧縮、SIMD命令のスペシャルセットをサポートするFPUなどに対して行われた。このCPUはカスタムなライティングや幾何学、そして大量の圧縮データをGPUへ直接転送するなどの作業をするよう作られた。
IBMのカスタム化は任天堂の仕様を上回る性能となった。Gekkoプロセッサは、後にIBMが設計および製造してWiiに搭載されたBroadwayプロセッサの、直系の祖先と考えられている。
仕様
- IBM 6層の銅配線 180 nm プロセス (ダイサイズ 43 mm²)
- PowerPC 750CXe コア (GameCube用にカスタマイズ)
- 486MHz
- 32ビット 整数ユニット
- 64ビット または SIMD 32 bit x 2 として使用可能な 浮動小数点ユニット
- PowerPC 750 + 約50の3D グラフィック用SIMD命令
- 64 bitの拡張された60x bus (チップセット/GPU 162 MHz、1.3GB/s)
- 64 KB 8-way L1 キャッシュ(命令 32 KB + データ 32KB)
- 256 KB 2-way L2 キャッシュ
- 1125 DMIPS (dhrystone 2.1)
- 1.8 V (ロジックおよびI/O)、消費電力 4.9W
- 27×27 mm PBGAパッケージ(256の接点)
関連項目
外部リンク
GEKKO
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バイクに乗って火炎瓶を投げてくる。元ネタは月光仮面だが、全身が白ではなく赤で染まっている。
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