ピエルネ

フランスの作曲家、オルガニスト、指揮者。ロレーヌ地方のメス(ドイツ語読みではメッツ)に生まれるが、1870年の普仏戦争時にドイツに併合されたことにより、家族でパリに移住する。
パリ音楽院ではマスネに作曲を、フランクにオルガンを師事し、ふたりの師から技法面でも趣味の面でも、フランス音楽の真髄を吸収した。作曲では1882年にカンタータ《エディットEdith》でローマ大賞を受賞し、また1890年から98年までは、フランクの後任として、サント=クロティルド教会のオルガニストを務めた。
しかし生前のピエルネは何よりも指揮者として有名であり、また後世への影響という点でも、指揮者ピエルネが果たした役割は大きい。1903年にコンセール・コロンヌの副指揮者となり、1910年から1934年まで同楽団の首席指揮者を務めたピエルネは、師であるフランクをはじめ、同時代のフランス音楽を積極的に演奏して紹介した。
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