GQMゴールテンプレート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 05:18 UTC 版)
GQM法において、ゴール(G)を定義することは最も重要なステップであるといえる。概念的には、計測が行われる際のステークホルダーがそれぞれビジネスゴールを持っており、それらに基づいて計測を行う際のゴールが決定されると捉えられる。このように明確な意思を持って適切なゴールを吟味・議論する行為自体が意味のある計測を実現する上で不可欠であるというのがGQM法の背景となる主張でもある。この意味で、GQMは手法であると同時に計測に関する一種のパラダイムであるともいえる。 ゴール定義をある程度定型化して実施を容易にするために、バシリ教授は以下のような5つの要素からなるテンプレートの使用を提案している。 対象: 「○○を解析する」 (例: プロセス、プロダクト、モデル) 目的: 「○○のために」 (例: 特徴づけ (characterize)、理解 (understand)、評価 (evaluate)、予測 (prediction)、改善 (improve) ) フォーカス: 「○○に関して」 (例: コスト、欠陥除去数、変更点、信頼性、等) ステークホルダー: 「○○の観点で」 (例: 組織、会社、顧客、マネージャー、開発者、ユーザー、研究者、等) コンテキスト: 「以下の文脈の下で行う: ○○」 (ゴールが設定された文脈を示すさまざまな要素: 問題設定、人的要因、リソース要因、プロセス要因、等) このテンプレートを使ったゴール定義は例えば次のようになる: 「組織の観点で、コード再利用率に関する特徴づけのために以下の文脈で成果物を解析する: 団体AのソフトウェアXは言語Lを用いて開発者Y人によりZヶ月で開発された・・・」
※この「GQMゴールテンプレート」の解説は、「GQM」の解説の一部です。
「GQMゴールテンプレート」を含む「GQM」の記事については、「GQM」の概要を参照ください。
- GQMゴールテンプレートのページへのリンク