FW08B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 20:57 UTC 版)
「ウィリアムズ・FW08」の記事における「FW08B」の解説
FW08Bはフロントタイヤ2輪・リアタイヤ4本を装着する6輪車のテストカーである。ウィリアムズは1981年末にFW07Dを6輪車に仕立ててテストし、1982年には2作目となるFW08Bを開発した。リアにはフロントの15インチよりも小さな13インチのホイールが4つ装着された。 6輪F1マシンの先駆けであるティレル・P34はフロント4輪・リア2輪だった。リア4輪車はウィリアムズより先にマーチ2-4-0(1976年)が発表されていたが、テストのみで終わった(フェラーリも後輪の2連装タイヤをテストした)。 リア4輪はタイヤを小径化することで空気抵抗を減らし、4輪駆動でトラクションを稼げるというメリットがあった。加えて、サイドポンツーン内部のベンチュリ構造を延長して、より強力なグラウンド・エフェクト・カーにすることが可能だった。複雑な駆動系と重量超過という課題はあったが、テストではまずまずの結果を残した。 しかし1982年末に、FIAがグラウンド・エフェクト・カーの禁止とタイヤは4本までという新レギュレーションを発表したため、6輪車の可能性は潰え、FW08Bはウィリアムズのファクトリーにある博物館行きとなった。 1994年、FW08Bはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライムに登場し、ジョナサン・パーマーの運転で最速ラップを記録した。このタイムは1999年にニック・ハイドフェルドのマクラーレン・MP4-13が更新するまで破られなかった。
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