ESPN2の中継番組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 18:07 UTC 版)
「アメリカ合衆国のボクシング中継」の記事における「ESPN2の中継番組」の解説
ESPN2のボクシング中継は、トップランク社との契約とともに1980年4月10日に始まった。この時の番組『トップランク・ボクシング』は毎週放送されたが、米国における毎週の中継番組は1964年以来であった。当初はマイク・タイソンやマービン・ハグラーらの試合を放送し、有望な若手選手の試合は専らESPN2が中継していた。ザブ・ジュダーやグレンコフ・ジョンソンらはESPN2に中継されながらキャリア形成期を過ごしたが、その役割はやがてスペイン語局やShowtimeの『ショウボックス』に取って代わられていった。ユリオルキス・ガンボアはESPN2が1998年に開始した中継番組『フライデー・ナイト・ファイト』に数度登場したが、ガンボアにとってもここは通過点でしかなかった。この番組は、かつての進行役ボブ・パパ、実況マックス・ケラーマンから、進行役ジョー・テシトーレ、実況テディ・アトラスに交代。アトラスの辛口なコメントと公平な採点で独自色を出している。他競技を中継する関係で、通年のボクシング中継はない。スペイン語局のESPNデポルテスでは定期的にボクシングを放送している。ESPN2のポリシーとして、人が半分しか入らない大きなアリーナよりは、たとえ小さくても満杯の会場を使う。年間に35回から40回の番組を放送するが、1回の放送に使える予算は5万ドルから6万ドル程度とされている。 上述のようにESPN2は2000年代中盤に予算を削減したが、『フライデー・ナイト・ファイト』で番組責任者を務めたダグ・ラフリーによれば、2011年初めの時点で予算は着実に増え、視聴者数も安定していたという。この年はルスラン・プロボドニコフ、アーロン・プライヤー・ジュニア、デビッド・レミューらを抜擢。ラフリーは、自分の無敗記録を維持することに執着せず、またHBOの中継で戦って数百万ドルを稼ぐべきだなどとプロモーターから刷り込まれていないボクサーを発掘することがESPN2の課題だとしながらも、「ルスラン・プロボドニコフはESPN2が発掘した人材だが、彼もここにとどまることはないだろう。ボクサーはいったんHBOやShowtimeで中継されるようになれば、再びESPN2に戻るとは考えにくい。」と話している。
※この「ESPN2の中継番組」の解説は、「アメリカ合衆国のボクシング中継」の解説の一部です。
「ESPN2の中継番組」を含む「アメリカ合衆国のボクシング中継」の記事については、「アメリカ合衆国のボクシング中継」の概要を参照ください。
- ESPN2の中継番組のページへのリンク