e-Brid
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 19:14 UTC 版)
ameriTRAM最大の特徴である「e-Brid」は、主要機器として電動機、制御装置、補助電源装置に加えリチウムイオン充電池と充放電制御装置を搭載した、架線がない区間でも走行可能な部分架線レスシステムである。電化区間では集電装置(シングルアーム式パンタグラフ)から給電された電力が制御装置や補助電源装置に加え、充放電制御装置により降圧された上でリチウムイオン充電池へと流れ充電が行われる一方、非電化区間(架線レス区間)では充電池に蓄積された電気が接触器を介して制御装置や補助電源装置へと流れる。制動装置に回生ブレーキを搭載しており、満充電時を除いて回収した電力は充電池へ蓄えられる。これにより、AmeriTRAMは充電池を用いて最大8 kmまで走行可能である。 この充電池モジュールにはジーエス・ユアサコーポレーションと近畿車輛が共同で開発を手掛けた「LIM30H-8A」形が用いられ、中間車体に左右12個づつ、計24個が搭載されている。モジュール外装部品に絶縁性が高い樹脂材料を用いることで小型化・軽量化が実現している他、強制冷却方式に対応しており効率的な空冷が可能となっている。また電池監視装置が搭載されており、全セル電圧やモジュール温度などの情報は充電器や車両管理システムへ逐一送信される。モジュールの主な仕様は以下の通りである。 LIM30H-8A リチウムイオン充電池公称電圧28.8V 動作電圧範囲23.2-33.2V 公称容量30Ah 連続通電電流100A 最大許容電流600A 重量20kg
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