DNSコンテンツサーバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:21 UTC 版)
「DNSサーバ」の記事における「DNSコンテンツサーバ」の解説
DNSコンテンツサーバの役割は、Domain Name Systemにおいて、ドメインの管理情報、すなわち、自ゾーンの管理するサーバのIPアドレスなどの各種リソースレコード(RR)と、ドメインの委任に関する情報を保持し、問い合わせ要求があったときに応答することである。 DNSサーバが保持する「ゾーン情報」(ゾーンファイル)内のリソースレコード(資源レコード)の種類の例を以下に示す。 詳細は「DNSレコードタイプの一覧」を参照 リソースレコードの例 Aレコード 名前に対するIPv4アドレス AAAAレコード 名前に対するIPv6アドレス PTRレコード 逆引き(IPアドレスに対する名前)たとえば 198.51.100.234 というIPアドレスを逆引きするには 234.100.51.198.in-addr.arpa という名前のPTRレコードを問い合わせればよい NSレコード そのゾーンの権威あるDNSコンテンツサーバの名前 MXレコード 詳細は「MXレコード」を参照 そのゾーンのメールサーバの名前 SOAレコード ゾーンそのものの情報 CNAMEレコード その名前に対する別名 TXTレコード テキスト情報 DNSKEYレコード/RRSIGレコード DNSSECのための公開錠/署名 など。 wikipedia.orgのDNSコンテンツサーバの例 このDNSコンテンツサーバは、ja.wikipedia.orgやwww.wikipedia.orgなどwikipedia.orgゾーンの各種リソースレコードを保持している。ただし、orgゾーンに保持されているIPアドレスは知らない(間違った設定によってorgのNSレコードをキャッシュで答えてしまうサーバも実際には多く存在する)。このDNSコンテンツサーバは、ja.wikipedia.orgのIPアドレスを教えるよう要求を受けると、自らが保持しているコンテンツから、ja.wikipedia.orgのIPアドレスを探し、その情報を含めた返答を返す。 なお、ドメイン名からIPアドレスを検索する事を正引きと呼び、反対にIPアドレスからドメイン名を検索することを逆引きと呼ぶ。
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