CompuServe での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 14:00 UTC 版)
「PDP-10」の記事における「CompuServe での使用」の解説
DECsystem-10アーキテクチャのシステムを最も多く所有していたのがCompuServeで、ピーク時にはオハイオ州コロンバスの3つのデータセンターにて200台以上が運用されていた。CompuServeはそれらシステムを「ホスト」とし、商用アプリケーションへのアクセスを提供すると同時に CompuServe Information Service も提供していた。当初はDECからシステムを購入していたが、DECがVAXに集中するためにPDP-10を販売終了としたため、CompuServeや他の顧客は Systems Concepts から互換機を購入し始めた。2007年1月現在、CompuServeは数台のPDP-10アーキテクチャのマシンを稼働させている。 KLシリーズの主電源は非常に効率が悪く、CompuServeでは自社の技術者が設計した電源に置き換え、消費電力を半分に抑えた。CompuServeはその電源の設計をDECに無償で提供し、CompuServeがその後購入するKLシリーズの電力消費を抑えることをDECに約束させようとした。DECはこの申し出を断わっている。 CompuServeがPDP-10に施したもう1つの改造は、KI10プロセッサ筐体にある数百個のインジケーターランプをLEDに置換することだった。置換にかかったコストは電力消費量を抑えたことですぐに回収でき、同時に発熱も減り、切れた電球を交換する手間も省けた。DECはこれを全世界に適用した。右の写真は KI10 CPU と同時代のMF10メモリのパネルである。博物館に展示されているものだが、2008年にLEDに置換している。後継のKLやKSプロセッサでは、このような多数のインジケータランプは存在しない。
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