ダマスカスのアポロドーロス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 07:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ダマスカスのアポロドーロス(英: Apollodorus of Damascus)はシリア属州ダマスカス出身で、紀元2世紀に活動したギリシャ人技師、建築家、設計士、彫刻家である[2][3][4][5]。トラヤヌスに気に入られ、105年から106年の第2次ダキア戦争のとき、ドナウ川に架けるトラヤヌス橋の建設を指揮した。ローマ市内ではトライアヌスのフォルムやトラヤヌスの記念柱を初めとして、他にもいくつかの建設を行っている。またベネヴェントとアンコーナのトラヤヌスの凱旋門も設計した。現在のパンテオンはハドリアヌスが再建させたものだが、このときの建築家もアポロドーロスとされている。また、スペインの Alconétar Bridge の建設も行ったとされている。また、ドミティアヌスがカンプス・マルティウスに建設開始させた劇場(en)を106年に再建または完成させた。
フォルムの中心に位置するトラヤヌスの記念柱は、この種の戦勝記念碑としては最初のものである。アポロドーロスはハドリアヌス帝の建築家および芸術家としての技量をけなしたことから追放され、架空の犯罪で告発され、亡くなったとされている (Dio Cassius lxix. 4)。また、ハドリアヌスに献呈した論文 Πολιορκητικά (Siege Engines、攻城兵器)を書いた。
アポロドーロスの死にまつわる逸話は、ハドリアヌス帝への元老院における敵意がその治世からずいぶん後の時代でも続いていたことを示しており、カッシウス・ディオは自身が書いたことを信じていたと思われる。ディオの記述した逸話は額面通りに受け取られてきたが、つじつまが合わない部分も多々あり、学者や歴史家はこの逸話を史実ではないとしている[6]。
脚注・出典
- ^ Giuliana Calcani, Maamoun Abdulkarim (2003), Apollodorus of Damascus and Trajan's Column: From Tradition to Project, L'Erma di Bretschneider, p. 55, ISBN 8882652335
- ^ Encyclopaedia Britannica, Apollodorus of Damascus, "Greek engineer and architect who worked primarily for the Roman emperor Trajan."
- ^ George Sarton (1936), "The Unity and Diversity of the Mediterranean World", Osiris 2: 406-463 [430]
- ^ Giuliana Calcani, Maamoun Abdulkarim (2003), Apollodorus of Damascus and Trajan's Column: From Tradition to Project, L'Erma di Bretschneider, p. 11, ISBN 8882652335, "...focusing on the brilliant architect Apollodorus of Damascus. This famous Syrian personage represents..."
- ^ Hong-Sen Yan, Marco Ceccarelli (2009), International Symposium on History of Machines and Mechanisms: Proceedings of HMM 2008, Springer, p. 86, ISBN 1402094841, "He had Syrian origins coming from Damascus"
- ^ 例えば、R. T. Ridley: "Apollodoros of Damascus" (1989)
参考文献
この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). . Encyclopædia Britannica (英語). 2 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 186.
- James Grout: 'Apollodorus of Damascus,' part of the Encyclopædia Romana
「Apollodorus of Damascus」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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