AB-5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 01:08 UTC 版)
1931年(昭和6年)に愛知が自社開発を行った試作水上偵察機。設計は独ハインケル社に委嘱されており、試作機の製造もドイツで行われた。AB-5は愛知の社内名称であり、ハインケル社における名称は「HD-62」。試作機は1932年に完成し、同年に日本に輸入された。 機体は全金属製骨組に羽布張りの複葉双フロート。同時期に制作された一四式二号水上偵察機改一を上回る性能を発揮した。海軍による制式採用はなされず、1機のみの製造に終わったが、海軍が七試水偵の試作指示を行う際の参考となった。 諸元 全長:10.60 m 全幅:13.50 m 全高:4.35 m 主翼面積:52.22 m2 自重:1,845 kg 全備重量:3,200 kg エンジン:ロレーヌ(英語版) クールリス 液冷W型12気筒(最大660 hp) × 1 最大速度:241 km/h 巡航速度:152 km/h 実用上昇限度:4,800 m 航続時間:14時間 武装:7.7mm固定機銃 × 1 7.7mm固定機銃 × 1 40kg爆弾 × 2 乗員:3名
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